歯科とスリィディと私

愛する患者の為いち歯医者が3Dプリント技術と戦うブログ。たまにギークな話題も。

3Dプリンタ「BS01」を使い始めて丸2年が経ちました

time 2016/03/24

3Dプリンタ「BS01」を使い始めて丸2年が経ちました

2013年12月24日 にクラウドファンディングサイト「kibidango」にて出資を募っていた国産の超小型3Dプリンタ「BS01 BONSAI Mini」に出資し、ABS/PLA 組み立てモデル、いわゆる「初代 BS01」を手に入れたのが、2014年3月24日。1年経った時に「使い始めてちょうど一年経ちました」という記事を書きました。

そしてさらに1年経った今、この1年で何をしてきたのか、3Dプリンタ界隈ではどんなことが起こったのか、2年目を振り返ってみたいと思います。

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目次

2年目を振り返る

179ドルのデルタ式 3Dプリンタ「Tiko」に出資

低価格のデルタ型3Dプリンタに出資しました。もうすぐ届く予定なので、届いたらまたレビューしたいと思っております。

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歯科用ワックスペンが大活躍

歯科用ワックスペンで3Dプリントの積層痕を綺麗に整えてみました。PLAABSPolyFlex と色々やってみました。今もたまに役に立ってくれています。

May 09 20153

小型3Dプリンタ「M3D The Micro」が届く

出資していた 299ドルの小型3Dプリンタ「M3D The Micro」が届きました

BS01 に比べたら造形品質は低いですし造形速度も圧倒的に遅いのですが、場所を取らない超小型である点、また静音性に関しては利点だと思っています。

BS01 と一緒に現役続行中です。

May 30 20152

100円ショップのマニキュアトップコートで綺麗にしてみた

女装の話じゃありません。造形物をマニキュアのトップコートで綺麗に整えてみたお話。意外と安価で綺麗になるので、今もたまに使っています。

Jun 26 20153

Raspberry Pi に AstroBox をインストールして BS01 を制御

ずっと手を出したいと思っていた小型のコンピュータ、Raspberry Pi。それを使って BS01 を制御してみました。

今はさらに小型の Raspberry Pi Zero に代替わりし、現役続行中です。

Jun 29 20151

フレキシブルフィラメントで歯列模型を作ってみた

フレキシブルフィラメント「PolyFlex」で歯列模型の歯肉部分を造ってみました

Aug 18 20152

調子に乗って歯列模型の歯と歯グキの色を入れ替えてみたらヤヴァい事になりました。これはひどい。

Sep 19 20151

そして、マジックインキを使ってピンク色の歯グキを造形することに成功しました。シマシマなのはそのうちなんとかしたい。

Oct 17 20155

プラスチック成形加工学会誌で解説記事を書きました

ボンサイラボ様からお話を頂き、何故か歯医者がプラスチック成形加工学会誌で解説記事を書きました。原稿料はフィラメント代に消えました、はぃ。

Aug 26 20151

3Dプリンタを比較検索できるサイトを開設

どんどん登場する個人向け3Dプリンタを比較検索できるサイトがあったら良いな〜と思い立ったので作りました。

新機種の情報を見かける度に、チマチマと追加するようにしております。

研磨が簡単にできる高性能 PLA フィラメントが登場

ブログ読者の方にはお馴染み、おっぱい用フィラメント研磨が簡単にできる高性能PLAフィラメントが登場

Oct 09 20151

3Dプリンタのノズルを綺麗にするだけの専用フィラメントを試す

きちんと使っていれば、なかなか「ノズルが詰まる」という現象は起こらないと思うのですが、フィラメントの種類によっては色素やカスのようなものがノズル内に残って次のフィラメントに悪影響を与える場合があるので、そういう時に重宝しています

Oct 29 20157

ボンサイラボを訪問

BS01 の開発・販売元である、ボンサイラボを訪問。

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ボンサイラボから FabPod™ が登場予定

BS01 の後継機種、というよりは、より低価格で教育機関向けの製品としての新機種、 FabPod™ がお披露目されました。欲しいです。

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BS01 のドライブギアが消耗してしまったので交換

流石に2年近くも経てば、消耗する部分もできていますが、自分で組み立てたおかげで射出不良も無事に復活

デアゴスティーニの週刊マイ3Dプリンタが続々と完成

一年間、コツコツと組み立てた方々の元に BS01 の兄弟機、idbox! が続々と完成していきました。それと共に様々な問題が発生しているようなので、一筆書きました

2年目を振り返って

BS01 が我が家に来てから丸2年、また色んな事が有りましたが、ひとつ思うことは、「2年経っても BS01 は充分に主力」だということ。

同価格帯の製品は、正直言うと技術的には頭打ちで、劇的な技術革新が無い限りは、精度が上がることは無いと感じています。大量生産されることで価格が下がることは有るかもしれませんが、3Dプリンタがそもそも「プロトタイプ(原型、試作品)」を製作するのが目的とされていることを考えれば、これ以上劇的な進歩は必要とされていないのかもしれません。

これは個人向けインクジェットプリンタの性能がある程度の段階で頭打ちしたのと同じ現象が起きていると考えています。

もちろん個人的にはもっともっと低価格で高性能になってくれればありがたいんですが(^_^;)

ともあれ、3年目に突入した BS01 と歯医者を今後とも宜しくお願い申し上げます。

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