歯科とスリィディと私

愛する患者の為いち歯医者が3Dプリント技術と戦うブログ。たまにギークな話題も。

スライサーソフトで普段何気なく使っていた分割テクニックが意外とコロンブスの卵なアイディアだった模様

time 2015/03/01

スライサーソフトで普段何気なく使っていた分割テクニックが意外とコロンブスの卵なアイディアだった模様

3Dプリンタ「BS01」の Facebook コミュニティで「そういえばこんな方法があるんですけど・・・」と言ってみたら意外とみなさんから「これはいいアイディア」と褒めていただきましたので、調子に乗って記事にしてみようと思います。

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目次

3Dプリンタの造形可能エリアが足りない

特に Z軸(高さ)が足りない場合、横にしたり縮小したりしないとプリントできません。

Mar 01 20152

例えばこんな感じのデータ。これをプリントするには 0.5 倍くらいに縮小してやらないとプリントできません。

もしくは、3D データを最初から分割しておいてプリント後に接着する、という方法もありますが、そのためには 3Dモデリングソフトなどで分割しておく、というのが一般的なようでした。

スライサーソフト上でそのまま分割

今回の例では有料のスライサーソフト Simplify3D を使って説明します。

Mar 01 20151

モデルオブジェクトをダブルクリックすると現れるこちらのウィンドウ。モデルオブジェクトの拡大縮小や傾きなどを変更する設定ウィンドウですが、ここの「Z Offset」を使います。

この数値を下げていくと・・・

Mar 01 20156

こんな感じでプリントベッド相当部分に突き刺さります。

このままスライスすると・・・。

Mar 01 20155

なんと上の部分だけプリントすることが可能に。

Mar 01 20154

上下ひっくり返して先ほどと同じ数値だけ Z Offset を下げると・・・

Mar 01 20153

残り半分もプリントすることが可能に。

これをあとで接着すれば、元データの大きさのままプリントアウトすることが、しかもスライサーソフトだけで可能、というテクニックです。

意外とコロンブスの卵的発想だったようで、好評でした。本当に便利ですのでお試しあれ。

他のスライサーソフトを使う場合

Simplify3D では簡単な手順なのですが、他のスライサーソフトではフリーズしたりエラーになったりとなかなか難しいようです。

Cura では「Advanced」設定にある「Cut off object bottom」で可能なようですが、かなりフリーズすることが多いのが辛いところ。

バージョンアップ等で他のスライサーソフトでも気軽に使えるテクニックになるといいですね。

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