歯科とスリィディと私

愛する患者の為いち歯医者が3Dプリント技術と戦うブログ。たまにギークな話題も。

【追記あり】造形後に水につけると柔らかくなる特殊フィラメント「POROLAY」3種類を試してみたよ

time 2015/02/04

【追記あり】造形後に水につけると柔らかくなる特殊フィラメント「POROLAY」3種類を試してみたよ
この記事の所要時間: 438

ボンサイラボ様からサンプルとして頂いた「POROLAY」という特殊なフィラメント。「POROLAY LAYFOMM 40」「POROLAY LAYFOMM 60」「POROLAY GELLAY」の3種類で、普通のフィラメントと違い多孔質構造をしており、プリント後は硬いままですが、水に浸すと水を吸って柔らかく変化するという不思議なフィラメント。水溶性であるPVA(ポリビニルアルコール)が溶解し、ゴム状のエラストマーが残るため、スポンジのように変化するのだそう。

発明したのは世界ではじめて木質フィラメント LayWood を開発したドイツの発明家カイ・パーシー氏。

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とりあえず造形してみる

3Dプリンタ「BS01」で造形。

Jan 28 20154

同じような「白いフィラメント」と並べてみました。

左から「PolyPlus 白」「PolyFlex」「オリオスペックが販売していたフレキシブルフィラメント」「POROLAY LAYFOMM 40」「POROLAY LAYFOMM 60」「POROLAY GELLAY」です。

このうち「PolyPlus」だけはフレキシブルフィラメントの分類から外れます。

造形結果:LAYFOMM 40

Jan 28 20153

POROLAY LAYFOMM 40 の造形結果。フィラメントは最初から少し柔らかく、軟らかいフィラメントにありがちな問題「ノズルからの排出が異様に細い」が発生したので、スライサーの設定でフィラメント径を「1.7」にしてとりあえず造形を完了。

造形結果:LAYFOMM 60

Jan 28 20152

POROLAY LAYFOMM 60 の造形結果。このフィラメントは造形がかなり難しく、安定して造形するのがなかなか大変でした。やはりノズルから細く排出されてしまうため、フィラメント径を「1.55」と設定し、なんとか造形しました。もう少し本当は詰めたいところですが、とりあえず。

造形結果:GELLAY

Jan 28 20151

POROLAY GELLAY の造形結果。3つの中では最も造形が簡単で、表面もかなり綺麗な感じがします。少し黄色味があるのが特徴。ほぼ通常の PLA と同じ設定で造形できました。

造形物を水に浸す

Jan 30 201509

水に浸してみます。

Jan 30 201511

一晩漬け込んだものがこちらに。

Jan 30 201510

一晩漬け込んだ POROLAY LAYFOMM 40。もはや「フレキシブル」と呼べるレベルの柔らかさではなく、ほぼクッションです。

Jan 30 20159

一晩漬け込んだ POROLAY LAYFOMM 60。これは「フレキシブル」と呼べるレベルの硬さを保っており、指でぐにゃぐにゃと押す潰すことが出来る程度です。PolyFlex より若干硬い感じ、でしょうか。

Jan 30 20158

一晩漬け込んだ POROLAY GELLAY。POROLAY LAYFOMM 40 よりもぐんにゃり感は少ないですが、ジェル感はあります。若干ベタベタするかもしれません。

Jan 30 20157

POROLAY GELLAY は壁の薄い部分で伸びてしまいました。ただ、伸びているだけで実際にはつながっています。他の2種類には無い特徴でした。

Jan 30 20156

POROLAY LAYFOMM 40 を潰してみた感じ。ほぼ潰せますが、若干の弾力があります。

Jan 30 20155

POROLAY LAYFOMM 60 を潰してみた感じ。かなり力を入れても完全には潰れない感じ。PolyFlex に近い感覚です。

Jan 30 20154

POROLAY GELLAY を潰してみた感じ。POROLAY LAYFOMM 40 に近い感じですが、やはり若干ベタつきます。

Jan 30 20151

POROLAY LAYFOMM 40 を「縦に」潰してみた感じ。もはや原型とは何だったのか。

Jan 30 20152

POROLAY GELLAY を「縦に」潰してみた感じ。POROLAY LAYFOMM 40 もそうですが、これだけ潰しているのに積層は簡単に剥がれたりしません。

Jan 30 20153

これが一晩漬け込んだ直後の状態。POROLAY LAYFOMM 40 と POROLAY GELLAY は自重に負けて曲がってしまっていました。原型を保っているのは POROLAY LAYFOMM 60 のみ。

Feb 03 20153

先ほど潰した POROLAY LAYFOMM 40 と POROLAY GELLAY は元に戻る弾力が足りないためか、もはや原型を保っていません。

Feb 03 20152

写真の程度の暑さなら、普通のハサミでも切れるレベルです。

Feb 03 20151

注意すべき点は、フレキシブル系のフィラメントに比べると、明らかに引っ張り強度が弱いこと。水に浸して軟らかい時はもちろんですが、一度水に浸して乾かした後はさらに引っ張り強度が弱くなります。ただし、約2週間水に浸しっぱなしの物でも、完全に水に溶けるようなことはありませんでした。

まとめ

「フレキシブル系フィラメント」の分類には含められない特殊な材料だと思います。

有効な用途が思いつかないのが正直な話ではありますが、他のフィラメントとは全く異なる、独特のジャンル、のフィラメントだと思います。

「水以外の液体に浸すことでまた別の感じになる」ということなので、その辺を現在試験中です。

というわけで、今回は以上です。

追記

薄い部分がビローンと伸びていた GELLAY。完全に乾燥したら、かなり脆くなることが判明しました。

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とりあえず、薄い部分はまったくもって無理だと思います。

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Sep 27 20151

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