「株式会社明成化学」という会社が国産の ABS フィラメント「3D Prinstar」の無料お試しキャンペーンを開催されていたので、応募してサンプルを頂戴しました。
さっそくテストしてみましたので、御報告致します。
ちなみに無料お試しキャンペーンは定員100名に達したため、終了しています(^_^;)
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目次
かなり高品質な ABS フィラメント
公式サイトの説明では
特徴
- ・MADE IN JAPAN
- 日本製機械+日本人による生産、品質管理
- ・安定した線径、少ない糸ひきで美しい造形が可能
- 線径は生産中常時モニターし、規格外品は廃棄
原材料の事前乾燥によりフィラメント内の水分を排除し、糸引きを抑制- ・フィラメントがバラけず、絡まず使い易い
- 丁寧な巻取り、製品包装前の巻きグセつけにより使い易さを向上
- ・工場品質をそのままお届けする高品質包装
- 湿気を寄せ付けないアルミフィルムでの真空包装
と書かれていましたが、まさにそのとおりだと思います。
無料お試しキャンペーン、ということなので、少量送られてくるのかと思っていたら、がっつり 1kg でした。
おそらく製品と同じ状態だと思います。
しっかりと真空梱包されているようです。開けた時に「プシューッ」と音がしました(^_^;)
プリント推奨温度は 210℃ とABS にしてはかなり低め。推奨ベッド温度は110℃ でしたが、3Dプリンタ「BS01」はベッド温度100℃ が最大ですので、ベッド温度は 100℃ で造形してみました。
積層ピッチは 0.2mm、造形スピードは 60mm/s です。
特に設定に気を遣ったつもりはありませんが、表面性状はかなり優秀だと思います。造形スピードを絞ったりリトラクト値をもう少し調整すれば、かなり綺麗な造形が可能だと感じました。
反りや積層間の剥がれも全く見当たりません。
大型造形を試してみる
通常、ABS フィラメントは急冷されると収縮が激しく、大きなものをプリントすると反ってしまったり積層間が剥がれてしまったりすることが多いのですが、これだけ反りが少ない ABS フィラメントなら、大型造形も期待できそうなので、やってみました。
造形したのは下顎骨(ヒトの下の顎の骨)を CT スキャンしたデータを STL データへ変換したものです。
スライサーは Simplify3D 、周りを覆って急冷を防ぐ機能(シールド機能)を使いました。
反りによるベッドからの剥がれは全く見当たりません。
シールドとサポートを外したのがこちら。
積層間の剥がれもなく、これまで扱ってきた ABS の中でも最高クラスの性能だと思います。
現時点で価格は不明
ハッキリ言ってこれを使ってしまうと他の ABS を使いたくなくなるレベルの高性能さなのですが、気になるのはお値段。
公式サイトには2016年5月30日時点で値段の表示が無く、1kg でいくらなのか今のところ不明です。
もし、他と大差ないお値段だったら、3Dプリンタ界隈で爆発的なヒットになる・・・予感がします。
こちらからは以上です。
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