CT スキャンした下顎骨データをプリントした記事を書きましたが、CT データ(DICOM データ)を STL 形式に変換する手順、まずは Mac 版です。
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目次
変換するためのソフトを手に入れる
変換するためのソフト、と書きましたが、実際には DICOM データを閲覧するためのソフトとして有名な OsiriX を使います。たまに「オシリックス」と読んでいる方がいますが、 正しくは「オザイリクス」です。白状すると私も10年くらい前に最初に OsiriX を見た時は、おしり派でした。
というわけで、ダウンロードページから以下の「Lite」バージョンをダウンロードしてインストールします。
DICOM データを用意する
医療関係者でない方は、なかなか DICOM データを見る機会って無いと思いますが、今は大抵の病院で CT や MRI を撮ったら「データもらえますか?」と言えば CD-R 等に焼いてくれるはずですので、ご自身がそういう機会があったら手に入ると思います。
が、そうでない場合は研究機関などがオープンなデータとして提供しているものがありますので、それを利用しましょう。
今回はオハイオ大学の研究室が提供しているものを利用して説明します。
DICOM データを OsiriX で読み込む
OsiriX を起動し、左上の「読み込み」から DICOM データの含まれているフォルダを指定します。
DICOM データを 3Dビュー で開く
読み込まれた DICOM データをダブルクリックすると 3Dビューが開きます。
3D サーフェスモデルにレンダリングする
こちらの設定メニューから「3D サーフェスレンダリング」を選びます。
このような設定ウィンドウが開きますが、そのまま「OK」を押しても大丈夫。
3D サーフェスモデルになりました。
STL データに変換保存する
こちらの設定メニューから「STL に書き出し」を選択し保存すると STL データに変換が完了します。
無料でここまで出来てしまうのは本当に良い時代になったものですね、ほんとに。
こちらからは以上です。
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コメント
この方法で、プリントアウトしたときに、実寸で作成できるのでしょうか?専用のDICOM変換ソフトを購入するか、迷っています。分かりましたら教えていただけると助かります。
by 片岡 2015年7月7日 1:39 PM
コメントありがとうございます。
ご質問に対する回答ですが、ボクセルサイズからの変換になりますので、基本的にはほぼ実寸となります。
「ほぼ」というのはそもそもボクセルというのが空間座標を持たない単位なので「ほぼ実寸」と表現するほかない為ですので、ミリ単位で大きさがズレることはほとんど無いと思われます。
ただし、おそらくマーチングキューブ法による単純なボリュームレンダリングなので、そのまま3Dプリンタで出力するのは適さない可能性があります(例えば端が閉じていない、どことも繋がっていない空中に浮かんでいる部分がある、等)。
ご購入を検討されている変換ソフトが3Dプリンタでプリントすることに特化した製品ならば、その辺りを自動で修正してくれるソフトもあるかもしれません。
回答になりましたでしょうか?
by はまでん 2015年7月7日 6:37 PM
すぐにコメントしていただきありがとうございます
とても参考になりました
ホームページの方法で、とても簡単にデータの変換ができたので、これは凄い!と思いました
ハードを売っているお店にデータを送って試作してもらおうかとも思います
by 片岡 2015年7月7日 8:40 PM