2014年8月3日追記
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ブロンズ含有フィラメント「bronzeFill」
予約注文していたブロンズフィラメントが届きました。
中を開けてみたらこんな感じ。
あれ?これだけ?
説明書も何も入っていないので、公式サイト見ろってことかな・・・と思ったら、どうやらその通りのようで、ボンサイラボの中の人のお話だと「低価格3Dプリンタ関連の説明書はWebに記載が世界的トレンドになってきています。フィラメントも低コスト、高品質化のために人件費や説明書を限りなく削減しているようです。」とのこと。
フィラメントの量はこんな感じ。これで750グラム。通常のフィラメント750グラムの量をご存じの方は「少なっ?!」と思われることでしょう。私も予想はしていましたがやっぱり思いました。通常のフィラメントの約4倍の重さということなので、これは仕方ないかな、と思います。
フィラメント自体は、ブロンズ含有率80%ということで、金属成分が多い分柔らかくしてあるのか、他のフィラメントよりもグニグニと柔らかい感じ。
実際に造形してみる
推奨プリンティング温度は195-220℃、推奨プリンティング速度は40〜100 mm/s、推奨ベッド温度は50-60℃(必ずしも必要はないとの事)という公式サイトによる情報を元に、Simplify3D でスライス。プリント温度210℃、ヒートベッド温度60℃、で造形してみました。
造形直後の状態がこちら。このままでは Wood 系の木のような色ですが、サンドペーパーで磨いてみると・・・
通常の樹脂ではありえない金属様の光沢が出現しました。まさにブロンズ、という感じの造形物が出来上がりそうです。
まだ磨いてはいないのですが、このような花瓶状のものも造形してみました。また研磨したらご報告したいと思います。
まとめ
- 通常のフィラメントよりも柔らかい
- 造形条件は通常のPLAとほぼ同じと考えて良い
- 造形後は Wood フィラメントのような茶色
- 造形後の研磨により金属様の光沢が浮かび上がる
- 体積あたりの金額で考えると、通常のフィラメントの7〜8倍のコスト増
- 金属含有だが導電率は悪い
といったところでしょうか。コストが高い部分はあると思いますが、個人メイカー、特に雑貨やアクセサリー系を作っている方には魅力的なフィラメントかもしれませんね。
追記
ボンサイラボの中の人から、ブロンズフィラメントを研磨している動画がありますよ、と教えていただいた。
https://www.youtube.com/watch?v=aQmqQ2KaaJY
https://www.youtube.com/watch?v=1ehmPlluYMY
Rock Polisher という石を研磨するおもちゃを利用した方法のようですね。思った以上に綺麗に研磨されているので驚きました。
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