SLA 方式の 3Dプリンタ「Bean3D」が届いたので、先駆者たちの情報を頼りに、3Dプリンタ以外に色々と準備しました。その中でも歯医者ならではのものもありましたので、まとめておこうと思います。
目次
グローブ
色んなサイトで言われていましたが、造形用の光硬化レジンはアレルギーの危険性がある、ということなのでやはりグローブは必要です。個人的にはアレルギーの危険性よりも光硬化レジンはベタベタするものが多いため、手指を汚さないためにも必須だと思います。歯医者には手に入りやすい物でもあります。
キムタオル
光硬化レジンはベタベタするので、こぼした時の対処として大きめのキムタオルは必須。あと、取り出した造形物を洗浄する場所に敷いておくと良いです。キッチンペーパーでもいいっていう意見もありましたが、キッチンペーパーはあまり丈夫でないのでこちらのほうが良いかと思います。
エタノール + 洗浄用容器
多くのサイトでは造形後の洗浄液として「イソプロピルアルコール」を推奨しているんですが、消毒用エタノールでも充分に洗浄可能です。最近は「水で洗える」ウォッシャブルタイプのレジンも出てきていますし、イソプロピルアルコールでなければならないというのは古い情報なのかもしれません。歯医者なので手に入りやすいものでもあります。
洗浄用容器は百均の底の深いタッパーがいいですね。造形物全体が沈められればなんでもいいです。
濾過フィルタ + 漏斗
造形失敗したりして造形物やその欠片がレジンタンクの中を泳いでいたりするときに一度光造形レジンを濾過するために使うと良い、と聞いたので用意していたんですが、意外と失敗が少ないのでほとんど出番はないですね。でも造形失敗の理由になるうるので一応準備しておいたほうが良いです。
光重合機
歯医者や歯科技工士なら基本的には持っていると思われるもの。一般的には「UVライトボックス」とか言われるものですが、歯科関係者はもっと出力の強いものを持っていると思います。LED タイプのものよりも、ハロゲンタイプのほうが意外といいです。
メタクリル酸メチル
おそらくこれだけは一般のご家庭にないもの。第四類第一石油類危険等級Ⅱなので。もちろん資格持っている方は大丈夫ですが。一般のご家庭にはないですが、歯医者や歯科技工士にとっては馴染み深い「即時重合レジン」の液(モノマー)です。SLA 方式の 3Dプリンタの光重合レジンは基本的にアクリルレジンなので、サポート切断部など、ちょっと表面が荒れてる部分に筆でさっと塗るとツルツルになります。ABS 樹脂におけるアセトンですね。
SLA 方式の 3Dプリンタは本当に精度が良く、材料費の高さ以外は本当に良いものですね。ただ、用意しなければならないものが意外とあるので今後購入する方の参考になれば幸いです。
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