カナダ製の折りたたみ式3Dスキャナ、Matter and Form Scanner を使ってスキャンしてみた結果です。
スキャンした物体はこちら。なるべくシンプルな構造がテストには良いかと思い、また表面の模様が特徴的なものとして選びました。
こんな風に設置してスキャン開始。
スキャン時には「Small or Smooth(小さい物 or 平坦な物?)」、「Medium」、「Wide or Detailed(大きい物 or 詳細に?)」、「customize scan」がありますが、今回は Medium を指定。
スキャン結果がこちら。PLYデータで保存。真ん中あたりで綺麗に色が変わっているのは、そこから下と上では別スキャンだからです。始めに下の方をスキャンし始め、下のほうが終わったらカメラとレーザー部分が上へ上がっていき、次の部分をスキャンしていく、という方法で大きなものもスキャンできるという仕組みのようです。
正直な感想としては、「まぁ、こんなもんか」といったところでしょうか。歯科用の高価なスキャニングマシンを知っている身からすると、579ドルのスキャナに過度に期待はしておりませんでした。恐らく、細かい形状のものは苦手なのではないでしょうか。
気楽に持ち運べる+折りたたんで片付けることが出来る、というのが主なメリットだと考えたほうが良いと思います。
ちなみに、3Dスキャンの原則として、スキャンする物体は「表面に光沢」があったり「金属」だったり「黒」かったりすると、スキャンするのが難しくなる、とのことなので、サーフェーサーを吹きつけるのが一般的だそうです。
そういえば歯科用の口腔内スキャナも、数年前まではシルバーパウダーを歯の表面に吹きつけてスキャンするという方法でした。今ではそれも必要なくなったので、順次そのような技術がコンシューマ向けに提供されてくると良いですね。
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