表題の通り。静岡県浜松市の田舎歯医者が都会のイベントに参加して心身ともに「もう・・・まっしろだ・・・」ってなった話。
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目次
参加する前に用意したもの
今回、参加するにあたって、最近少しずつ「3Dプリンタの歯医者さん」と Facebook コミュニティ等で認識されるようになってきたので、「歯医者ブロガー」としてブロガー名刺を作ってみたんですよ。調子に乗って。
それがこちらです。
正直すまんかった。会場で運悪くこれを渡された方はご愁傷様でした。30〜40枚はお渡ししたような気がします。
会場到着
実は来るのは初めての東京ビッグサイト。実物を見た感想は「上の方の壁、掃除大変じゃね?」でした。
まずは参加のきっかけとなったボンサイラボへ
ジィ〜っと見つめる私の視線に気付かないボンサイラボPRの白沢様。わりとガチで忙しかった感じ。というかずっとお忙しそうでした。ひっきりなしに人がブースに集まっていましたからね・・・(^_^;)
そして大ニュース。
BS01モデルの次世代モデルが出るらしいぜ! ヒャッハー!
ただし良い子はカミングスーンの m が一個多いこととかは気にしないんだぜ?
とりあえず、浜松土産のうなぎパイをおやつ代わりにお渡しして、気になっていたブースを回ってみることにしました。
明治大学宮下研究室
実寸に合ったものを得るシステム。3Dプリンタのビルドプレートの下に液晶画面が配置されており、上からカメラでビルドプレート上に乗せられた物体を撮影、その寸法に合わせて3Dモデルの方を拡大縮小して3Dプリントしていくというもの。
文章で説明するよりも実際に見た方が早い。というか凄い。
rinkak
マインクラフトというサンドボックスタイプのゲームのデータを使って(おそらくはインクジェット方式の3Dプリンタで)実物を作った物を展示。マップを実際の地形の形に(おそらくは紙方式の3Dプリンタで)印刷したものも。
後はハンドタイプの3Dスキャナで人物スキャンをしていたんですが、ブースが狭いので通常は人物の周りをハンドタイプスキャナを持った人が回る代わりに、丸椅子に座った来場者がクルクル回るというのが斬新でした(^◇^;)
普通の3Dスキャナがテーブルに置かれたスキャン対象物がクルクル回ることを考えれば普通のことなんですが、発想の転換って大事ですね〜。
3tachi
3Dプリントされた山の地形の造形物に、GPSで取得した移動経路をプロットするもの、だそう。
そんな事より名刺がビックリマンシール的なランダムなアレでした。もしかしたらレア物になるかもしれないのでまだ開封していません(ぇ
DDDJapan.com
国内向けの3Dプリンタ販売サイトとしては最大規模の販売種類数を誇る DDDJapan さん。
昨年 kickstarter でクラウドファンディングに成功した Trinus が展示されていました。
インタービジネスブリッジ合同会社
デルタ型3Dプリンタの MAESTRO を展示されていました。
AFINIA3D
3Dプリンタ販売会社の AFINIA3D。
決しておっぱいに釣られて撮影したわけではない。
3Dプリンタだけではなく、3Dスキャナも展示。3Dプリンタと3Dスキャナを同時展示していたのはここだけ・・・だった気がします。
合同会社Genkei
新型3Dプリンタを展示。
正直な感想を言うよ。ご家庭にはデカすぎるサイズだわコレ。
RepRap Community Japan
BS01 含め、多くの 3Dプリンタの原型となっている RepRap 系 3Dプリンタ。
個人的に食い付いたのは、コレ。
PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)で3Dプリントしたというパーツ。造形温度は 420℃ だそうな・・・。ご家庭じゃ危険過ぎて無理すぎる温度です(^_^;)
BotFeeder
3Dプリンタ用のフィラメントを扱っているショップ。
デルタ機の向こうにおっぱいが見えますね。安心してください。
しっかり撮ってますよ?
フレキシブルフィラメントがかなり柔らかめの材質だったので、そのうち取り寄せて試してみようと思っております。
Tom Burtonwood
3Dプリントされたアートブック。
出展されていた Tom めっちゃいい人でした。
日本大学藝術学部デザイン学科インタラクションデザイン分野
パラレルワールドに存在するかもしれない仮想生物などをデザインしたものだそう。
ごめんね、藝術はぶっちゃけよくわからないんだ・・・。
横浜国立大学丸尾研真鍋ゼミ
ロボットアームでミクロな絵を描くという 3Dプリンタ。よくある光造形法式とはちょっと違って、ロボットアームの先に光ファイバーが取り付けらてていて、光硬化樹脂を少しずつ固めていくというもの。動きとしては熱溶解積層方式と近いかもしれない。
書かれた文字は顕微鏡で見るレベルで小さい。たぶん老眼の人には無理。
一円玉よりも小さい耳小骨のサンプル。
わかりにくいけども、左側のオレンジ色のロボットアームの先端に光ファイバーが取り付けられている。
Maker というよりは、完全に研究室レベルのものが出張してきた感がありました。
ゆめカワ☆ふぁぶりけーしょんズ
3Dプリンタ製子供用 VR ヘッドセット。
最初、フレキシブルな素材で作ってあるのかと思ったくらい、ふにゃふにゃでやわらかな感じだったのですが、切れ込み等をうまくいれることで、通常の ABS でやわらか感を実現しているとのこと。とっても参考になりました。
あと、この光るシャボン玉アンブレラの「思い付いたから作ってみた」感、嫌いじゃないです(褒めてる)。
ファブラボ
ファブラボ関内、ファブラボ鎌倉はワークショップっぽいのが盛況でした。
ファブラボ鎌倉には「私も歯医者です」というお方もいらっしゃいました。
これがのちに歯医者によるファブ集団、ファブラボ・デンタル設立の発端である(違います)。
ゆる Unity 電子工作部
クラシックギターをどこでも練習できるようにしたコントローラ。
Raspberry Pi を内蔵されているということで、「Raspberry Pi Zero 使えばもっと小さくなるかもですね!」と聞いてみたら「でも USB 接続のためにmicroUSB ハブを取り付けたりして結局は大きくなるんですよね・・・」と回答されて Raspberry Pi Zero 使用経験者のあるあるで盛り上がりました。
外苑前ダイナミクス
おっさんホイホイだった。理由はすぐにわかる。
PC8001 で作った Bluetooth キーボード。媒体が 37年前のものとは思えないほど綺麗だしむしろブースに集まってた人のほとんどが媒体の状態の良さに注目していた件。
kinose industry
3Dプリンタによるロボット。ちゃんと動く。パーツが50個以上に分かれているし、表面の研磨を頑張った感が滲み出ていてなんか泣きそうになった。
Fuzzy Studio Inc.
3Dプリンタで作られたロボット。Arduino で制御している模様。
出展者は台湾の方で、どう見ても Google 翻訳ですが気にしない。
強そう。
少し気になったんですが、相手が日本人じゃないと、ほとんどの日本人の来場者がブースに寄ってこないんですよね。なんか、ブースの人(たぶんご家族)暇そうでした。
David Chung
ここも日本人があまりブースの回りにいなかったんですが、ここの場合、たぶんそれブースの方が外国人だからではないと思う。
何故吊り下げたし。こえーよ。
Michael Overstreat
3Dプリンタによるロボット。ここのブースも海外の方でしたが、カラフルなロボットが目を引くのか、割りと好評な感じでした。
うちにもある M3D The Micro が置かれていました。
株式会社デアゴスティーニ・ジャパン
BS01 の兄弟機、idbox!、もとい週刊マイ3Dプリンターのデアゴスティーニさん。
idbox! ユーザーの皆様の造形物が飾られていました。
あと変態的にカスタマイズされたとある idbox! ユーザーの実機が展示されていました。
ブースにいらっしゃったデアゴスティーニ社員の某女性に冒頭の「ブロガー名刺」をお渡ししたら
「は・・はまでんさんっ?!」
と驚いた顔をされ、
「すごい・・・芸能人と会った気分です!」
と大変喜んでいただきましたが、可愛い女性にそんなこと言われたら
おじさん本気にしちゃう
のでお気をつけ下さい。
ちなみにブロガー名刺をお渡しした何名かは、当ブログをお読み頂いたことがあるという大変嬉しい状況だったのですが、ほぼ全員が「思っていたよりも若い方で驚きました」と口を揃えたように仰ったので、ワタクシ文章だけだと随分年配に思われているようですが、ただのアラフォーのおじさんですので宜しくお願い申し上げます。
株式会社SmartDIY
低価格な組み立て型レーザー加工機や CNCフライスの販売会社。
いつかは欲しいなと思っている Smart Laser CO2。ただ、実物はやっぱりデカイのでまずは置く場所の片付けから始めないと・・・
株式会社オリジナルマインド
切削加工の KitMill シリーズの会社。今回気になっていたのはハンドニブラみたいに2mm までのアルミ板を楽々加工できるという板金加工機のGOIGOI。思った以上に簡単に、女性の力でも楽々アルミ加工が出来るのはやっぱり欲しくなっちゃいますね〜(^_^;)
AgIC 株式会社
導電性インクでお馴染みの会社がセメダインさんと手を組んだよ!
導電性インクはフィルム型加熱装置も作れるらしい。3Dプリンタのヒートベッドにそのまま使えますね、これ。
この使い方は便利ですね。USB 端子は両端が電源供給用の端子なので、差し込むだけで導電性インクを通じて LED に光が供給されますし、電池よりも応用が効きそう。
セメダイン株式会社
導電性インクの AgIC さんと手を組んだセメダインさん。導電性インクの上に、半田付けでなく接着剤で直接 LED を貼り付けることでどんなものにでも回路を仕込むことが可能に。
これ凄かった。電源の線は木の根元までしか来ていませんが、そこから導電性のインク、および導電性の接着剤を使うことで線を見せない LED の設置が可能に。ファッションショーとかで LED を服に仕込むのとかにも使えるんだとか。
Autodesk Fusion 360
無料で 3DCAD が使える Fusion 360 が話題になっている Autodesk。
メガネ男子としてはこれに食い付いてしまった。
ユークリッドラボ
3Dプリンタで部品を作っている事例。
操作できるロボットを必死になって操作する子供が可愛すぎた。
Kinomai Studio
音が見えるカメラ、ということで期待して見に行ったモノ。
音の方向をマイクで検知して、ディスプレイに色として映し出すんですが、最近流行りのメガネの端っこにディスプレイを映すガジェットとかと組み合わせれば、聴覚障害の人にとって凄いものになると思います!と力説してきました。医療者として、今後に凄い期待している技術です。
negi.moe
3Dプリンタを使って媒体を作った電子楽器。むっちゃ歌う楽器でした。VOCALOIDと連携しているので当然といえば当然なんですが(^_^;)
Yara:Makers
ワタシと同じ浜松から参戦のやらめいかーさん。相変わらず「とりあえず作ってみた」感が嫌いじゃないです(褒めてる)。
Engadget 電子工作部
BS01 ユーザーの方がブースの片隅で BS01 を持ち込むと聞いていたので見に行きました。
今気付いたけど、前面の防風カバーに六芒星描いてあるやないか! 何を召喚する気なんですか!
H2L 株式会社
ゲームの操作だけでなくゲーム内の触感も得られるというコントローラー。なかなか人気のようで、試すタイミングがありませんでしたが、見ている限りでは試されていた方の腕が物にぶつかったかのような動き(反射?)をされていたので、やはり3Dモデルなどのバーチャルモデリングなどに使えそうな気がします。
Assinstech Design Lab
今回一番気になっていたのは実を言うとこれ。
側頭筋という、物を噛んだりする際に使われる筋肉の筋電位を読み取り、色んな物を操作するというインターフェース。
歯医者として、咀嚼筋群のひとつである側頭筋に着目したこのインターフェースは興味津々でした。
こんな風に側頭筋の筋電位だけで車椅子も動かせます。
側頭筋の周囲には咬筋など他の筋肉もあるので、他の筋肉の筋電位を誤検知してしまわないか気になったのですが・・・
実際に装着してみると、思った以上にきちんと噛みこんだ感じを伝えてくれますし、なんなら歯と歯を合わせないでこめかみに力を入れただけでもきちんと反応してくれました。これは凄い。マジで凄かった。
プロトタイピング講座
歯医者としては食い付かざるを得ないものが。
我々歯医者には馴染みのある口臭チェッカー。
ガスセンサーを用いて、息を吐く前の周囲のガス成分と、吐いた息の中にあるアンモニア等の差分を測って計測するのだそう。
ユニバ株式会社
一時期話題になった「iPad 用のディスプレイ部品」を埋め込んで安価な液晶タブレットを自作されていました。
なんと言ったら良いでしょうか。この、「無理矢理やってみた」感も、ワタシ嫌いじゃないです(褒めてる)。
おまけ
ボンサイラボ様のブースのワークショプで作った飛行機を飛ばすお子さんを撮影するボンサイラボ PR 白沢様を撮影してみた。一種の盗撮である。
ボンサイラボのブースには、この日のために 3Dプリンタ「BS01」で製作した「モバイルバッテリー内蔵型ボール」を置かせていただきました。
あくまで「モバイルバッテリー内蔵型ボール」です。アレじゃないんだから! 版権怖いんだから!
一日目を終えて
一日目が終了し、出展者も続々と会場を後にする閑散とした感じ。これが二日目にはまた満員になるのか・・・。
今回、二日目は訪問診療の仕事が入っておりますので、行けませんが、できることなら二日目も回りたかったな・・・というのが正直な気持ちです。
というのも、出展者ブースが凄く多いうえにそれぞれの内容が濃いので、もっとじっくりと全部を見て回りたかったですね(^_^;)
とりあえず、今後の目標のひとつに「いつかは出展者として出る」が追加されましたので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
はい追い込んだ! また自分を追い込んだよ!
こちらからは以上です。
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