オリオスペックが販売している正体不明のフレキシブルフィラメントを注文してみたのですが、本日届きましたのでテストプリントしてみました。
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目次
正体は相変わらず不明
オリオスペックの中の人からは「中国産です」との回答は頂いたものの、製品名など詳しいことは結局わからないこのフィラメント。
ブログにコメントを下さった方の情報によると「Ninjaflex」の偽物として中国で売られているものではないか、ということなのですが、それなのかどうかも不明。ともかく、正体はわからないままプリントしてみることにしました。
オリオスペックが提示しているプリント推奨温度は 210度から 250度、とのことでしたので、とりあえず 220度にして 造形速度 30mm/s にて 3Dプリンタ「BS01」にて造形。
造形したデータは3Dデータとしては有名なルーク。
思った以上に柔らかい
比較対象として、同じくフレキシブルフィラメントである PokyFlex をほぼ同条件で造形したものと比較してみました。
左が PolyFlex、右が今回のフレキシブルフィラメントです。
糸引き、ダマが多いように思いますが、この辺りは温度設定とリトラクションの設定を詰めれば解消されるのではないかと思います。
フレキシブルフィラメントなので肝心の「柔らかさ」ですが・・・
こちらは PolyFlex。柔らかいのは間違いありませんが、形が変わる程度。
こちらが今回のフィラメント。ぐにゃ〜!って感じで柔らかいです。
屋上部分も、PolyFlex ではこのように円が楕円になる程度ですが・・・
ほぼ潰れるレベルでぐにゃり。
「柔らかさ」だけでみれば PolyFlex より優秀だが・・・
ハッキリ言って購入した際はここまで柔らかいとは思ってもみませんでした。嬉しい誤算というやつですね。
ただ、柔らかいという点だけが、同じフレキシブルフィラメントである PolyFlex よりも優れていると言える部分で、他の点に関しては完全に PolyFlex の方に軍配があがると思います。
というのも、PolyFlex は引きちぎろうと引っ張ってもそう簡単に千切れない程度の靭性を備えており、またフィラメント同士の食い付きもよく、造形したものに力を加えても簡単には壊れたりしません。
ところが今回のフレキシブルフィラメントは柔らかさは素晴らしいですが、引き千切る力に弱かったり積層面同士が剥がれやすかったりと、総合的には PolyFlex よりも劣ると言わざるを得ません。
ただ、医療関係者には「柔らかさ」を求めている方が多いので、この「柔らかさ」はそれだけで利点といえば利点だと思います。少なくとも、私にとっては利点でした。
あとは、このフィラメントの正式な製造会社と商品名がわかれば完璧なんですが(^_^;)
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