1月5日にディアゴスティーニ・ジャパンから「週刊マイ3Dプリンター」が全国発売されてから約3日間、大手ニュースサイトがそれを順次取り上げるのを見てきましたが、どのニュースサイトも公式に発表された情報で留まっているので、それらのサイトが伝えきれていない、週刊マイ3Dプリンターに付属する 3Dプリンタ「idbox!」の秘密を語りたいと思います。
秘密というか、ちょっと考えれば誰でもわかることだったりするのですが(^_^;)
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目次
実は拡張性が高い
idbox! は RepRap という 3Dプリンタの系列に属しており、基本的な仕様はそれに準じています。そして、3Dプリンタ「BS01」の兄弟機種ということもあり、両者の拡張性の高さはほぼ類似していると推測して差し支えないと私は思っています。
あくまで推測ですので、実際に週刊マイ3Dプリンターのパーツが送られてきてからではないと断言は出来ないのですが、少なくとも、idbox! 完成品の写真から容易に推測できることです。
大手ニュースサイトはどこもそれを伝えてない、というか無責任なことを書けないと思いますので、この記事の内容は一般人の勝手な意見として書かせていただきます。
もちろん、デアゴスティーニから提供されるパーツだけでは機能拡張は実現できないので、ここから先はデアゴスティーニの手を離れた「改造」だとお考え下さい。
実はデュアル仕様に拡張できるはず
idbox! はシングル仕様、つまりモノをプリントする際に、一度に1種類の材料しか使えない仕様になっていますが、それをデュアル(同時に2種類)の仕様に拡張することが出来るはずです。例えば2種類の色を同時に使って2色の造形物をプリントしたり、土台部分と上部分で別の材質を使ったり、ということが可能になります。
拡張にはもちろん新たなパーツが必要なうえ、制御基盤のファームウェアの書き換え等が要求されるため、拡張難易度は高めです。
実はヒートベッド仕様に拡張できるはず
idbox! はモノがプリントされていくベッド部分が暖かくならない仕様ですが、プリントする際に使う材料(フィラメント)の種類によっては、ベッドが暖められている必要がある場合があります。idbox! での使用が推奨されている PLA などは暖める必要がありませんが、色んな種類のフィラメントを使いたい場合、ベッドを温めたほうが良い場合が出てきます。
idbox! はヒートベッドを後から追加することも出来るはずです。
拡張にはもちろん新たなパーツが必要なうえ、制御基盤のファームウェアの書き換え等が要求されるため、拡張難易度は高めです。
実はノズル径は自由に変更できるはず
idbox! のノズル径(モノをプリントする材料が実際に出てくるサイズ)は 0.4mm となっていますが、このノズル部分は変更が可能なはずです。というか可能です。そうでないと組み立てられないからです。
ノズル系が小さくなれば、それだけ細かいプリントが可能になる反面、一度に出てくる材料が少なくなるので、プリント時間はより長くなり、また造形失敗の可能性も高くなりますが、より高品質の造形物をプリントしたい方にはオススメの拡張です。
組み立ての際にノズルを自分で取り付ける手順がおそらくあるはずですので、拡張難易度は低めです。
まとめ
あとは実際のパーツがデアゴスティーニから届いてみないとなんとも言えませんが、少なくともその気になればバージョンアップが可能、ということだけお伝えできれば、と思い筆を執りました。
こちらからは以上です。
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コメント
いつも参考にさせていただいております。
ファーム書換えは難易度が高そうですね・・・
「idbox!」の組立を開始していますが、私は最低限の拡張として、
・リニューアルされたBS01+のアルミテーブルに換装
(これは、BS01 wikiでも可能と書かれていたはずですが、いつのまにかエンズクラフトさんのもの推奨に変わっている・・・)
・エンズクラフトさんの焼き入れシャフトに交換
(寸法同じかな?)
を予定しています。
by なおとも 2015年1月8日 11:43 PM
コメントありがとうございます。
ファーム書き換えは以前このブログでも BS01 用ですが記事を書きましたので、よろしければ御覧くださいませ。
私の BS01 のアルミテーブルもエランズクラフト製です。
焼き入れシャフトに関しては寸法が同じはずですよ〜
by 3d_dent 2015年1月9日 10:59 PM