今年はほとんど 3Dプリンタと共に歩んできた一年でしたが、そろそろ「熱溶解積層式(FDM)3Dプリンタ」の限界も感じてきたところ。
一般的に言われる FDM の短所として「積層の段差が他の方式よりも目立つ」というのがありますが、実はそこに関してはそんなに気になっていません。後処理でなんとでもなるものだし、個人的には FDM は長所の方が多いと思っています。
様々な材料が選べますし、他の方式に比べて本体価格も材料価格も安価ですし、精度も個人向け 3Dプリンタでも十分な精度が発揮できていると思っています。
そんな私が、光造形式3Dプリンタに期待することを書いてみたいと思います。ほぼ、妄想です。
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目次
造形物に透明度が欲しい
光造形式の長所としてよく言われるのは、透明度の高さです。
FDM ではいくら材料の透明度が高くても、層と層の間にわずかな空気の層が発生します。そのわずかな空気の層が、材料の状態では高かった透明度を低くしてしまいます。
「透明度が欲しい」というのは今のところそんなに頻度は高くないのですが、細かいパーツの部分を透明にしたいなぁ・・・という際に光造形式造形物の透明度が欲しくなります。今のところは既存の透明レジンで代用すればいいことですが、やはりデータどおり作れる 3Dプリンタで作りたい、という欲求はあります。
キット版が欲しい
完成された光造形式3Dプリンタを購入するのもアリだとは思うのですが、熱溶解積層式3Dプリンタである「BS01」のキット版を自分で組み立てたことで、3Dプリンタ構造の理解が出来、トラブル時に非常に役に立ちました。
今ではその頃よりも知識が付いたのでそれなりに光造形式3Dプリンタの構造も仕組みもわかっているつもりですが、やはり自分で組み立てることによるメリットって凄くあると思うので、今後販売される光造形式3Dプリンタはどんどんキット版を出して欲しいと思っています。
10万円以下の機種が充実して欲しい
安ければ安いほどもちろんいいのはもちろんですが、安すぎる機種は逆に不安になりますよね。それでも、やはり「10万円」というのは個人にとってわかりやすい線引きだと思います。
10万円以下の光造形式3Dプリンタは既に存在し、Uncia や LittleRP 、iBox Nano などが既にクラウドファンディングを成功させています。
国産の機種が充実して欲しい
国産の光造形式3Dプリンタも登場していますが、前述した10万円以下の機種、というのは今のところ出ていないようです。
BS01 も国産ですが、やはりサポートが日本語、そして主なユーザーが日本人、というのはトラブルの際に相談しやすく、安心感があります。光造形式3Dプリンタでももっと国産の機種が充実して欲しいですね。
使用材料がもっと進化して欲しい
今のところ、光造形式3Dプリンタはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ワックスなどがメインの材料ですが、それらの材料の物性や特性がもっと多様になると良いなと思います。
熱溶解積層式3Dプリンタにおいては、フレキシブルフィラメント、金属系フィラメント、ジェル系フィラメント、など様々な多機能フィラメントがこの一年余りで登場してきました。
光造形式3Dプリンタの材料も色んな種類から選べるようになると造形物の選択肢も増えて行くはずですので、熱溶解積層式3Dプリンタ以上に様々な材料の研究をして欲しいですね。
まとめ
熱溶解積層式3Dプリンタ で充分に満足している、とは書きましたが、やはり色んな選択肢が欲しいのが本音です。
ただ、その場合でも「熱溶解積層式3Dプリンタよりも明らかに優れている点」が多くないと躊躇してしまいますよね。決して安い買い物ではありませんし。
私個人としては、来年中には光造形式3Dプリンタを手に入れたいなと思っております。
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