高品質な 3Dプリンタ用フィラメントを製造・販売している PolyMaker が、PVB(ポリビニルブチラール)のフィラメントとその表面処理マシンのセットをクラウドファンディングサイトにて出資を募っていたので、Super Early Bird 版(100名限定)に出資してみました。
sponsored link
目次
PolySmooth
ポリビニルブチラール、というぶっちゃけ馴染みのない樹脂で構成されている3Dプリンタ用フィラメント。
検索しても情報が少ないのですが、クラレさんが出しておられるモビタールという製品情報によると、
- 無機物の吸着、基材への接着性が良好
- 無色透明な皮膜が得られる
- アルコールに可溶であり、種々の有機溶剤と混和
- 組成により、他樹脂/可塑剤との高い相溶性を示す
- 熱可塑性樹脂のため、溶融成型が可能
- 強靭な皮膜が得られる
- フェノール樹脂、エポキシ樹脂、イソシアネート、などと水酸基を介し架橋
- C,H,O からなるポリマーであることから、環境にやさしい
という、確かに 3Dプリンタ用フィラメントにはうってつけの樹脂に思えます。
PolyMaker は「ABS のように表面処理が出来て」「臭いが少なく」「ヒートベッドを必要とせず」「サポートが取り外しやすい」点をプッシュしているようです。
Polysher
PolySmooth 用の表面処理マシン。イソプロパノールとエタノールの混合液を霧状にして噴霧するのだそう。
よく ABS フィラメントでプリントした造形物をアセトンで表面処理しているのを見かけますが、アセトンよりも遥かに安全性の高いアルコール系での表面処理なので、ご家庭でも安心して使えそうですね。
ちなみに ABS や PLA といった既存のフィラメントには使えませんのでご注意を。
Super Early Bird 版に 199 ドル出資
日本時間の2016年4月26日午前1時に kickstarter でお披露目されることがわかっていたので、公開と同時に最もお安く製品が手に入る Super Early Bird 版(100名限定)に出資しました。
Super Early Bird 版は約10分で全て埋まってしまったので、正しい判断でした。
その後、数時間でプロジェクトは目標額を達成。順調にプロジェクトが進行すれば、今年の9月には製品が届けられる予定になっています。
日本への送料は80ドルなので、279ドルで フィラメントと表面処理マシンが手に入る予定。
ちなみに製品化された際は、どうやら499ドルで販売される模様です。
無事に製品が届いた暁には、またご報告したいと思います。
コメントはこちらから