JSR の PLA フィラメント FABRIAL P のサンプルをボンサイラボ様より分けて頂いたので、テストプリントした結果を御報告。
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目次
特徴
- フィラメントが折れないため長時間運転が可能
- なめらかな造型外観
- 低反りで大型の造形品が作成可能
- 造形時のいやなにおいを低減
- 造形品が高強度で実製品での使用が可能
- サンドペーパーでの加工が容易、直接カラー塗装も可能
- 糸引き・ヘッドへの樹脂付着等の造型ミスが少ない
なのだそう。サンドペーパーでの加工が容易、ということなので、以前お伝えした研磨できる PLA フィラメント、バーベイタム PLA を意識したんでしょうか。
推奨造形温度は 210℃~250℃ だそうなので、バーベイタム PLA の時と同じ、210℃ で造形してみました。
造形結果
いつものルークです。
なめらかな造形外観、と謳うだけあります。表面の性状、また垂れにくさなどは、これまでの PLA フィラメントの中でも、1、2を争う実力だと思います。
こちらは以前お伝えしたバーベイタムの PLA。白とクリアという違いがありますが、表面の性状はどちらもかなりの高品質です。
両者を並べたもの。正直、きちんと管理していなければフィラメントの種類を間違えそうなレベルで両者とも高品質です。
意外とフィギュアなどの人形向きかも
表面がかなり綺麗で、さらに研磨できる、という謳い文句なので、フィギュア等の造形物に向いているかもしれません。
というわけで、こちらのデータを造形。
http://www.thingiverse.com/thing:698413
いつものおっぱいだと思ったそこのアナタ!残念だったね!
問題なく造形完了。
サポートを外しただけの状態。確かに表面はかなり綺麗に仕上がります。
研磨に難あり
サンドペーパーでの加工が容易、という謳い文句ですが、正直な話、サンドペーパーでの研磨は大変です。簡単に言うと、硬いんです。
バーベイタム PLA をサンドペーパーで研磨した時に比べると、明らかに硬いのでサンドペーパーでは時間がかかりすぎて気が遠くなりそうでした。
しかし、逆を言えば硬いので、リューターなどの機械加工とはとても相性が良いです。一般的な PLA だとなかなか機械研磨は難しいのが現実ですが、このフィラメントはそれが可能です。むしろ、その辺の安い ABS フィラメントよりも機械加工との相性は良いかもしれません。
まとめ
ご覧のとおり、かなりの高品質フィラメントであることは間違いありません。
あとは、値段、でしょうか。実は単価がいくらなのか知りません(^_^;)
高品質だけど高価格、だとあまり普及しない・・・んじゃないかなぁ。
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コメント
[…] いみたいです。Fabrial Pシリーズは、通常のPLAの倍の強度があるそうです。FABRIAL Pのユーザーレポートがありましたのでリンクを張らせていただきます。歯科とスリーディと私 様です。 […]
by 【7月6日】HIC TOP PrusaでFABRIAL PLAを使ってみた | 信州MAKERS日記 2016年7月7日 9:03 AM