失意の中、私は今このブログを書いています。
出資していた 3Dプリンタ用ビルドプレート GeckoTek が届きました。GeckoTek は造形物の着脱を簡単にしてくれる特殊コーティングを施された鋼板で、プリントする際はフィラメントがしっかりとくっつき、造形物を外す際には簡単に取れるようにしてくれる、というコンセプトの製品でした。
出資後、BuildTak という素晴らしい製品に出会い、正直この製品の必要が無くなり、あまり期待はしていなかったのですが、本日届いた GeckoTek があまりにも悲しい結果だったので気持ちを奮い立たせて書こうと思います。
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目次
GeckoTek の実物
こんな感じで突然届きました。
開けてみるとこんな感じ。鋼板の片面が若干ザラザラしており、何かの表面処理がされていることがわかります。
出資時に BS01 のアルミテーブルのサイズに指定したので、流石にそこはピッタリです。
プリント結果
ありません。
え?え?なんて?
ありません。
何度挑戦してもプリント成功できなかったのです。そもそも、ビルドプレートにフィラメントが食い付かない。優秀な食い付きでお馴染みの PolyPlus や PolyMax を使ってもダメでした。速度を 10mm/s などに落とせば何とか食いつきましたが、セカンドレイヤー以降の速度を上げて、少しでもノズルと造形物がぶつかってしまうともうダメ。
もう少し頑張ってみようかとも思ったんですが、BuildTak の優秀な食い付きに慣れてしまったせいか、GeckoTek の食い付かなさを攻略する気にはなりませんでした。
結果、どうしたか
GeckoTek に BuildTak を貼りました。
BuildTak の優秀なファーストレイヤーの食い付きに、GeckoTek の鋼板の優秀な剥がしやすさ! これだ!
銅板に BuildTak 貼ったのと何が違うねん!
というわけで、皆さん素直に BuildTak を購入しましょう。
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コメント
残念でしたね。鋼板にレーザーで微細な穴を開けているのかと思いましたが、コーティングだったんですね。
試しに使っていたフィラメントに特化して作っちゃったのかな。材料の溶融粘度によるかもしれませんね。
自分もまだ世の中に無い何種類かのフィラメントで一層目には苦労しました。その材料は両面テープでまあまあ、あとは糊(しわ無しピット)、ヘアスプレー、ビルドタックはまったく食いつきませんでした。結局、糊を塗ってたまたまそこにあったクリーニングクロスを貼り付けたらうまくいきました。2層目以降の反りを制御できていませんけど。
by kusa 2015年3月28日 10:41 PM
お慰みくださりありがとうございます(笑)
ケープスーパーハードよりも食いつきが悪いってどんなコーティングなんだよと思いました(^_^;)
私も世に出てないいくつかのフィラメントを試させて頂いた経験がありますが、少なくとも BuildTak に食い付かないものはなかったので、今回のは完全に地雷でしたねぇ・・・。
by 3d_dent 2015年3月29日 11:05 PM