風邪でずっと体調を崩しておりました。この時期、気を付けても健康を維持するのはなかなか難しいですよね。というわけで、無事にブログを再開していこうと思います。
先日、CT や MRI データを STL 形式に変換する方法を記事にしましたが、その先の「3Dプリントするための小技」を書き忘れましたので、別記事にしました。
sponsored link
目次
STL 変換直後のノイズ
CT や MRI のデータを STL 形式に変換すると、断層撮影によるノイズがどうしても残ってしまいます。
矢印のものがノイズ。
当然ながらこういうものが残っているとスライサーによってはエラーを生じますし、できることなら取り除いておきたいものです。
MeshLab を使う
ノイズの除去には、3Dメッシュデータの編集・変換ソフトとして有名な MeshLab を使います。
まずは、ダウンロードして STL ファイルを読み込みます。
「Select Faces in a reatagular region」と表示されるアイコンを押すことで、本体の周りに浮かんでいるノイズを範囲選択できるようになります。
ノイズ部分を範囲選択すると、画像のように赤く表示されます。
メニューから「Filters」→「Selection」→「Delete Selected Faces」を選択し、ノイズを削除します。
先ほどまであったノイズが綺麗さっぱりなくなっています。
おまけ:表面処理
CT や MRI のボクセルサイズによっては STL データの表面が粗い場合があります。当然ですが 3Dプリンタが優秀であればあるほどそれを完璧に再現しますが、そんな粗い表面が欲しくない場合は、表面をスムース処理することで粗さを軽減させることが出来ます。
MeshLab の「Filters」→「Smoothing, Fairing and Deformation」→「Laplaction Smooth」を選択。
粗かった表面が・・・
このようにスムーズになります。
まとめ
MeshLab はとにかく多機能で使いこなすのは難しいですが、特定の目的にはこうする、というのを覚えてしまえばとても便利なソフトなので、今後も小ネタとして取り上げていきたいと思います。
コメントはこちらから