個人的に 3DCG とか CAD とかって Mac でイケてる人がカッチョ良く作っているイメージ(偏見)なのですが、最近は Windows向けの 3DCG ソフトが多いので、Windows マシン限定で最近流行りの 3DCG・3DCADソフトを動かすための最低限必要なスペックを調べてみました。
当初は「CAD系ソフト」「モデリング系ソフト」などと分類する予定でしたが、最近は CAD 系もモデリング系も両方扱えたりするソフトがあったりするので、細かい分類はせずに、それぞれのソフトの簡単な説明を書いておこうと思います。
ソフトは順次追加予定。
2016年10月10日 追記
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目次
調べてみた3DCGソフト一覧
ソフト | CPU | メモリ | GPU |
---|---|---|---|
Autodesk 3ds Max | 64 ビット Intel® または AMD® マルチコア プロセッサ | 4GB 以上 | RAM 1GB 以上 |
Autodesk Fusion 360 | 64 ビット プロセッサ(32 ビットはサポートされていません) | 3GB 以上 | GDDR RAM 512 MB 以上(Intel GMA X3100 カードを除く) |
DesignSpark Mechanical | 64bit 32bit | 512MB 以上 (32-bit) 1GB 以上 (64-bit) | Full DirectXR 9c Shader Model 3.0ハードウェアサポート、 RAM 256 MB 以上 |
ZBrush | 64bit 32bit Intel Core 2 duo もしくは AMD社の同等製品(SSE2対応必須) | 4GB 以上 | GPU 不要 (CPUで全て行う) |
Sculptris | 1Ghz Pentium 4 以上のCPU | 1GB 以上 | ATI もしくは NVidia社 OpenGL 2.0 をサポートしたビデオカード |
Shade3D | Intel® Core™ 2 Duo, AMD Athlon 64 X2 以降 ※SSE3 搭載必須 | 4GB 以上 | Windows 7 以上のWindowsで動作するグラフィックスカード |
Blender | 32-bit 2コア 2GHz以上 | 2GB 以上 | 512MB以上(OpenGL 2.1以上対応) |
SketchUp | 1Ghz 以上の CPU | 4GB 以上 | 512MB 以上 |
簡単なソフト解説
Autodesk 3ds Max
3D モデリング、アニメーション、レンダリング ソフトウェア。
3Dプリンタ用のデータを作るというよりは、いわゆる 3DCG や 3Dアニメーションを作るオールインワンソフト。高機能であるがゆえに、そこそこ最低必要スペックは高めですね。
有料ソフトです。
http://www.autodesk.co.jp/products/3ds-max/overview
Autodesk Fusion 360
CAD 系ソフトとして最近急激に人気を上げているソフト。
登録すれば個人利用無料、日本語化もされ、バージョンアップも頻繁に行われています。
個人的に一番よく使っているソフトです。
http://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview
DesignSpark Mechanical
CAD 系ソフト。
登録すれば無料で利用でき、モデルライブラリからよくあるパーツのモデルデータをダウンロードすることもできるので、機械設計などに向いています。
比較的、最低必要スペックが低いのでノートパソコンや Mac OSX の 仮想PC 上でも動かせました。
ZBrush
スカルプト(彫刻)系ソフト。デジタルスカルプトソフトとしてはかなりのシェアではないかと思います。
このソフトが特徴的なのは、公式サイトによると
ZBrush はビューポート描画やレンダリングを全てCPUで行なっており、一切ビデオカードの3Dアクセラレーションを使用しません。簡単に言うとビデオカードの性能はZBrushに一切影響を与えません。ZBrushの動作に高性能なビデオカード(GPU)は不要です。
ということ。
極端な話、CPU とメモリさえ高スペックならば、ノートパソコンでも充分に使うことが出来る、というわけですね。
有料ソフトです。
http://oakcorp.net/zbrush/features/ZBrush4R7/index.php
Sculptris
前述の ZBrush の入門用ソフト、という位置付け。
ZBrush とは異なり GPU を使用しますが、最低必要スペックはかなり低いので現状売られているほぼ全てのパソコン上で動かせると思います。
無料です。
http://oakcorp.net/zbrush/sculptris/features/index.php
Shade3D
もう20年以上の歴史を持つ、3Dモデリングソフト。
いわゆるオールインワン系のソフトで、長い歴史の中でユーザーの使い勝手を考えて作られてきたのですが、ベジェ曲線を接続してモデリングする「自由曲面」と呼ばれるモデリング方法が特徴的過ぎてとっつきにくいのも事実ではあります。
ただ、Adobe Illustrator などのドロー系ソフトでペジェ曲線を扱うのが慣れている人にとっては親しみやすいと思います。
同じオールインワン系ソフトの Autodesk 3ds Max と比べると、少し必要スペックは低め。
有料ソフト。
Blender
こちらも20年以上の歴史を持つ、3Dモデリングソフト。
オールインワン系のソフトなのに無料なので、ユーザーも多く書籍も充実しており「とりあえず3DCGを始めてみたい」という人の味方。
オールインワン系のソフトとしてはかなり必要スペックは低め。
SketchUp
二度の買収を乗り越え、有料だったり無料になったりと忙しかったが、有料版は SketchUp pro、無料版は SketchUp Make として今に至る 3Dモデリングソフト。
他のソフトに比べてメモリの必要最低スペックが高め。
まとめ
こうしてまとめてみると、「思ったよりも必要最低限なスペックは低い」という印象ですね。
オールインワン系は確かにアニメーションを作ったりする機能を使うために GPU (ビデオカード)の性能を必要としますが、そうでないソフトは現状販売されているデスクトップパソコンやノートパソコンで充分に使用できると思います。
ただ、メモリが多いほうが個人的には扱いやすくなると思います。パソコン自体の動作が安定していれば、3DCG ソフトの動作も安定すると思いますので・・・。
ちなみに何故こんな記事を書いたかというと
YOGA BOOK、注文しちゃったんですよね・・・。
こちらからは以上です。
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