2016年6月11日 追記あり
当ブログにもよく検索サイトから辿り着く方が多い「Simplify3D」。無料で使えるスライサーソフト(Slic3r、KISSlicer等)がある中、有料でしかも 149ドルというそこそこのお値段のソフトなのですが、とにかく優秀で使いやすいので、Simplify3D を購入以来、3Dデータをスライスする(3Dプリンタが理解できる形式にする)のはほとんどこのソフトを使い続けています。
しかし英語圏のソフトなので、ソフトの購入も含め、英語が苦手な方には敷居の高いソフトであったのも事実でした。それが本日、Ver 3.1 のバージョンアップと共にいきなり日本語化されましたので、他のバージョンアップ内容も交えて御報告致します。
2016年6月11日 追記
Ver 3.1 で日本語表示設定にすると、一部の3Dデータモデルをスライスする際に Simplify3D がクラッシュして強制終了してしまいます。問題が出るのはスライスの際だけのようですので、設定は日本語で行い、スライスする際にだけ英語表示に戻せばとりあえず問題なく使用できます。
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目次
日本語の設定はヘルプメニューから
バージョンアップ後、最初は英語表記のままですが・・・
ヘルプメニューの中に「Change Language」がありますので、そこで日本語を選択するとすべての項目が日本語に変わります。
ちなみに画像は Mac 版で説明していますが、Windows 版も基本的には同じだと思います。
なんとなく直訳の部分も多いというか、日本語化されていてもちょっと意味がわかりにくい項目もありますが、英語アレルギーの方もかなり使いやすくなっていると思います。
日本語化以外の更新内容
個人的に食い付いた更新内容はこの日本語化なのですが、実は日本語化の件は公式発表には載っていないのでどういうことなの・・・と思いつつも、公式発表にて明かされている他の更新内容をご紹介。
30機種以上の3Dプリンタに対応
30機種以上の3Dプリンタにワンクリックで対応していますよ、とのこと。
対応している3Dプリンタを調べるには、こちらのページで3Dプリンタの名前を入れて検索すると対応しているかどうかがわかります。
ちなみに当ブログで使用している「BS01」や週刊マイ3Dプリンタの「idbox!」などは「Marlin」というグループにひとまとめにされていますので、3Dプリンタの名前を入れても対応とは出てきませんが、もちろん対応しています。
USB 接続における機能強化
USB 接続で 3Dプリンタを制御している場合、途中で通信エラーがあるとそこで造形が止まってしまうのですが、その通信をチェックしてエラーを自動修正する、という機能。マジだったらすっごい便利ですねコレ。
サポート付与時に直感的に操作できるクロスセクションツール
Simplify3D はもともとサポートの自動生成だけでなく手動で任意の場所へのサポート材の追加が容易でしたが、3Dモデルの内側(例えば建物のようなモデルの部屋の内部)は外から確認しにくいため、サポートをうまく付けるのが困難でした。
こんな構造だとサポート材を内部に意図的に付けるのは難しかったのですが・・・。
サポート手動付与の際にクロスセクションツール(cross-section tool)を利用できるようになり、モデル内部に好きなようにサポートを付けるのが簡単になりました。
自動メッシュ修復機能が改善
3Dモデルデータの中には「3Dプリントするには完全でない」場合があり、それらを自動的に修復して3Dプリントできるようにする機能がもともと付いていたのですが、この機能がさらに改善されたとのこと。
BFB ファイルフォーマットをサポート
BFB ファイルってなんじゃらほい、という感じなのですが、どうやら CubeX で使われている形式のファイルの模様。
中身はほとんど G-CODE ファイルと同じ、ということなのですが、3D Systems がデスクトップ3Dプリンタ事業から撤退して個人向け廉価デスクトップ3Dプリンタ「Cube」シリーズの製造も停止されたので、それらのレガシーファイルを救うための措置かもしれませんね。
まとめ
他にも細かい修正があるかもしれませんが、気付き次第また御報告致します。
とりあえず、日本語化、バンザイ。
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