3Dプリンタの性能をテストする、という目的のデータ。なかなか難しいデータです。
http://www.thingiverse.com/thing:704409
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目次
テストデータの具体的内容
- 全体サイズ: 4x50x50mm
- ホール(穴)のサイズ: 3/4/5mm
- ナットサイズ: M4 ナット
- 精密部: ピラミッド、円錐、数字
- 曲線: 波型、半球
- 壁間距離: 0.1/0.2/0.3/0.4/0.5mm
- オーバーハング: 25/30/35/40/45度
以上のなかなか高難度なデータ。光造形でないと正直厳しい部分もあると思います。私の BS01 はノズルが 0.4mm なので、0.3mm 幅の文字部分は完全に潰れてしまうと思います。
造形結果
こんな感じに。積層ピッチ 0.2mm、PLA(ボンサイラボ初期取扱品)のシルバー、造形速度は 60mm/s でプリントしました。
全体像はこんな感じ。曲線部に関しては、かなり綺麗に出力できていると思いますが、よくよく見ると XY軸がズレていますね。最近サボっていた本体の調整をする必要がありそうです。
また、当然ですが文字部分はほとんど潰れています。
オーバーハング部。垂れずに造形できています。
ブリッジ部。こちらも垂れずに造形できています。
BS01 の実力を引き出す
ここまでの写真は「とりあえず何も考えずに出力」したものでした。しかし、設定次第で良くもダメにもなるのが現状の個人向け 3Dプリンタ。設定を少し調整して、再度プリントしたものがこちら。
左が設定を少し調整した造形物。ぱっと見あまり変わっていないように見えますが・・・。
先ほどほとんど読めなかった文字の部分は、なんとか読めるレベルに。0.4mm ノズルなので、これ以上は正直厳しいかもしれません。
こちらの文字もわりと読めるレベルに。
具体的な調整ポイントは、吐出量の調整と、縦の壁の枚数の調整、だけです。
設定次第で実力は引き出せる
たまにこういった 3Dプリンタの実力を測るデータ、というのをプリントするのも勉強になりますよね。
今回は全て Simplify3D でスライスしましたが、スライサーソフトによって得手不得手があるのも現状の個人向け 3Dプリンタの難しいところでしょうか。
今後、3Dプリンタを手に入れる方は、なにか1種類のスライサーソフトに絞って調整のコツを掴んでいくのがいいかもしれません。
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