2014年8月2日追記
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目次
思いつきというかアイディアのパクリ
発端はこの kickstarter プロジェクト。
既に出資しているのですが、この製品の特徴として「鋼板なので取り外す際に少しだけ折り曲げるような力を加えることで造形物が簡単に外れる」という仕組み。
大型の造形物をプリントしたことのある方ならおわかりかと思いますが、ベッドへの接地面積が大きいと、プリント失敗率は低くなる反面、造形物をベッドから取り外すのがかなり困難になります。
そこでこの GeckoTek に出資したのですが、造形物を外しやすくする用途だけなら「展延性のある金属」ならなんでもいいんじゃないか?ということに気付き、金属板を用意してみることに。
何故に銅板?
どうせなら熱伝導率の高いものが良いかなと思い、熱伝導率の高い方から、銀、銅、金、アルミニウム、真鍮、ニッケルあたりを検討した結果、安くて熱伝導率も高い銅を選択することにしました。
ホームセンターで銅板を購入してきて、BS01 のベッドサイズ(137mm × 190mm)に切断。
そして BS01 のヒートベッドに載せてみます。
なにこれ神々しい。
ただ載せるだけではもちろん動いてしまうので、小さめのクリップで留めてあります。
PolyPlus でテストプリント。これは小さめの立方体ですが、接地面積が増えても銅板をベッドから外して少し力を加えれば、パリっと剥がれます。
ただ、ヒートベッドの温度が高いと普通に銅板が熱いので、ベッドから銅板を取り外す際には軍手が必須です(^_^;)
まとめ
銅板効果すごい。ABSなど貼りつきにくいものにはケープ・スーパーハードを表面に吹きつけると完璧です。
目的は達成できたので、満足でござる。
追記
大型の造形物をプリントしていたところ、プリントヘッドが造形物に引っかかって銅板が動いたらしく、以下のような感じに。
なにこのトータルリコール怖い。銅板をクリップで固定する際はきちんと固定されているか確認することにしましょう。
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コメント
ヒートベッドの上にフィルムは外して銅板を載せているのでしょうか?
私も3Dプリンターを持っておりますが、造形物がヒートベッドに付かずに困っています。
どうかその点を教えていただけませんでしょうか?
by Keisuke Sakaeda 2015年1月13日 7:10 PM
コメントありがとうございます。
ヒートベッドに貼っていたカプトンテープ(ポリイミドテープ)は、剥がしてあります。
ヒートベッドの上に直接銅板を乗せている、ということになります。
その方が熱がきちんと伝わるかな〜?と思ったのがその理由です。
また、現在は銅板の上に「BuildTak」という特殊なフィルムを貼ってあります。
造形物がヒートベッドに付かずに困っておられる、ということですので、BuildTak はそういう方に本当にオススメです。
ベッドに造形物がくっつかなくて困っていたあの日々がなんだったのか・・・と思えるほど面白いようにくっつきますので。
このブログ記事を書いた段階では、BuildTak ではなく、整髪料のケープスーパーハードを一層塗布してあります。
お手軽なので、こちらもオススメですが、BuildTak の威力は本当に凄いので、是非とも試していただきたく。
回答になりましたでしょうか?
by 3d_dent 2015年1月13日 7:24 PM
丁寧なご回答をありがとうございます。
昨日、「Build Tak」を購入しました。
やはり「Build Tak」は凄い物なんですね。
銅板と「Build Tak」の両方を検討していましたが、「Build Tak」のみでも十分にいけそうですね。
回答ありがとうございました。
助かります。
by Keisuke Sakaeda 2015年1月13日 9:27 PM
はい、正直な話、BuildTak が食付きが良すぎて造形物の底面積によっては簡単に剥がせないため、取り外し式の銅板の方が造形物を剥がす際にシャフトなどを傷めないかな、と思い銅板+BuildTak を続けております。
by 3d_dent 2015年1月13日 11:02 PM