投稿者: はまでん

  • ゲッコー・アンド・カンパニーの被害者がとうとう警察に届け出た件

    ゲッコー・アンド・カンパニーの被害者がとうとう警察に届け出た件

    以前にも書きましたが、当ブログには「ゲッコー・アンド・カンパニー 届かない」という検索ワードで訪問される方が結構な数いらっしゃいまして。

    おそらく、私が公式サイトから購入した「Matter and Form Scanner」を、ゲッコー・アンド・カンパニーが代行輸入する、とアナウンスしていたからだと思いますが、予想通りいつになっても届かないんでしょうね。

    そもそも「製品が届かなくても私達は責任を負いませんし返金もしません」的なことを書いてるので、実際にモノが届かなくても「そういう契約」と言われてしまえば終わりなので被害届を出すのは難しいのですが、「契約を結んだメーカーから全く返答が来ないから商品を渡せない。我々の責任ではない。」と言い張るゲッコー・アンド・カンパニーの主張に対して、「本当に返答がないの?そもそも契約なんて結んでるの?」とメーカーに直接問い合わせしてみたところ、「そんな会社と契約なんて結んでないよ!地元の警察に相談した方がいいよ!」という返答が送られてきたらしいので、「詐欺」として被害届を出すことにした、という方が現れました。

    ゲッコー&カンパニー発注 バッカニア3Dプリンタ 警察に届け出ました – smogbom

    法律関係に詳しい知人によると、こういうのは被害届が一気に殺到したほうが警察もあっという間に動いてくれるそうなので、同じようにゲッコー・アンド・カンパニーに騙された!と思っている方は被害届を出してみるといいかもしれませんよ、ということでした。

    3Dプリンタや 3Dスキャナなど、新しい分野が盛り上がろうとしている時に、こういう輩が出てくるのは本当に許せないので、いいぞもっとやれ。

    こちらからは以上です。

  • オリオスペックが販売する中国産のフレキシブルフィラメントでプリントしてみたよ

    オリオスペックが販売する中国産のフレキシブルフィラメントでプリントしてみたよ

    オリオスペックが販売している正体不明のフレキシブルフィラメントを注文してみたのですが、本日届きましたのでテストプリントしてみました。

    正体は相変わらず不明

    オリオスペックの中の人からは「中国産です」との回答は頂いたものの、製品名など詳しいことは結局わからないこのフィラメント。

    ブログにコメントを下さった方の情報によると「Ninjaflex」の偽物として中国で売られているものではないか、ということなのですが、それなのかどうかも不明。ともかく、正体はわからないままプリントしてみることにしました。

    オリオスペックが提示しているプリント推奨温度は 210度から 250度、とのことでしたので、とりあえず 220度にして 造形速度 30mm/s にて 3Dプリンタ「BS01」にて造形。

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_ (1)

    造形したデータは3Dデータとしては有名なルーク。

    思った以上に柔らかい

    比較対象として、同じくフレキシブルフィラメントである PokyFlex をほぼ同条件で造形したものと比較してみました。

    IMG_0434 copy

    左が PolyFlex、右が今回のフレキシブルフィラメントです。

    糸引き、ダマが多いように思いますが、この辺りは温度設定とリトラクションの設定を詰めれば解消されるのではないかと思います。

    フレキシブルフィラメントなので肝心の「柔らかさ」ですが・・・

    IMG_0429 copy

    こちらは PolyFlex。柔らかいのは間違いありませんが、形が変わる程度。

    IMG_0430 copy

    こちらが今回のフィラメント。ぐにゃ〜!って感じで柔らかいです。

    IMG_0431 copy

    屋上部分も、PolyFlex ではこのように円が楕円になる程度ですが・・・

    IMG_0433 copy

    ほぼ潰れるレベルでぐにゃり。

    「柔らかさ」だけでみれば PolyFlex より優秀だが・・・

    ハッキリ言って購入した際はここまで柔らかいとは思ってもみませんでした。嬉しい誤算というやつですね。

    ただ、柔らかいという点だけが、同じフレキシブルフィラメントである PolyFlex よりも優れていると言える部分で、他の点に関しては完全に PolyFlex の方に軍配があがると思います。

    というのも、PolyFlex は引きちぎろうと引っ張ってもそう簡単に千切れない程度の靭性を備えており、またフィラメント同士の食い付きもよく、造形したものに力を加えても簡単には壊れたりしません。

    ところが今回のフレキシブルフィラメントは柔らかさは素晴らしいですが、引き千切る力に弱かったり積層面同士が剥がれやすかったりと、総合的には PolyFlex よりも劣ると言わざるを得ません。

    ただ、医療関係者には「柔らかさ」を求めている方が多いので、この「柔らかさ」はそれだけで利点といえば利点だと思います。少なくとも、私にとっては利点でした。

    あとは、このフィラメントの正式な製造会社と商品名がわかれば完璧なんですが(^_^;)

  • 【解決済】WordPress のビジュアルエディタが突然使えなくなったので原因を調べてみたらプラグイン「Browser Shots」が原因だった

    【解決済】WordPress のビジュアルエディタが突然使えなくなったので原因を調べてみたらプラグイン「Browser Shots」が原因だった

    昨日まで使えていた WordPress のビジュアルエディタが突然使えなくなったので、原因を調べてみたというお話。

    以前から経験的に「管理画面がおかしくなる時はプラグインが原因」となんとなく知っていたので、まずは全てのプラグインを無効にしてみる。

    するとあっさりとビジュアルエディタが復活したので、間違いなくプラグインが原因と判断し、少しずつプラグインを有効化していくと、Browser Shots というプラグインを有効化した時に再度ビジュアルエディタが使えなくなったので、これが原因と判明。

    調べてみると二日前に最新版がリリースされており、記憶を辿ると確かに昨夜寝る前にプラグイン更新をした覚えがあるので、間違いなくこれだと。

    ちなみに Browser Shots は URL をパラメータとして指定すると指定先のサイトのスクリーンショットを自動で表示してくれる便利なプラグイン。便利なので無効化したくないのですが、バグフィックスされたさらなる最新版がリリースされるまで、無効化しようと思います。

    追記:Ver 1.3 にて修正されました

    以上、備忘録でした。

  • 【追記あり】オリオスペックが販売する正体不明のフレキシブルフィラメントを注文してみたよ

    【追記あり】オリオスペックが販売する正体不明のフレキシブルフィラメントを注文してみたよ

    3Dプリンタ「BS01」の Facebook コミュニティでフレキシブルフィラメントの話題が出ていたので、カッとなって注文した。

    Flexible Soft filament 1.75mm 1Kg 静音PCショップ OLIOSPEC

    注文する前から「これ・・・国産なのかな・・・よくある中国産なのかな・・・」と思いましたが、どこにも詳しい記載はないので、注文が済んだ後に、

    こちらの製品は、国産でしょうか?
    それとも中国製、あるいは他の国でしょうか?
    既に一個注文しましたが、データとして把握しておきたいので、宜しければ生産国をお教えくださいませ。
    もし外国製でしたら、元のメーカー名などもわかると大変ありがたいです。
    宜しくお願い致します。

    とお問い合わせフォームから質問してみました。

    回答が来たら、またご報告したいと思います。

    追記:オリオスペック様より「中国産です」との回答を頂きました。

  • BS01造形物(ABS):9ピースのハートパズル

    BS01造形物(ABS):9ピースのハートパズル

    今回の造形物は、姪のおもちゃとして9ピースのハートのパズルを造形。

    データはこちらのものを拝借。

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_ (1)

    Simplify3D でスライス。白の ABS樹脂、積層ピッチは 0.3mm で造形。

    IMG_0424 (1)

    造形完了。

    IMG_0426 (1)

    無事、バラバラのパズルに。

    IMG_0425 (1)

    一度バラバラにするとハートを復元するのは意外と難しかったです(^_^;)

  • 3Dプリンタ「BS01」で自作のチョコボールケースをプリントしてみたよ

    3Dプリンタ「BS01」で自作のチョコボールケースをプリントしてみたよ

    3Dプリンタを手に入れるまでは 3D CAD ソフトなど使ったことが無かった男が、9ヶ月経つとたった5分でチョコボールケースをデザインできてプリントできるようになる。

    今回はただそれだけの記録です。

    思いつき

    義歯研究や口腔ケアグッズ製作用として「実用的に」3Dプリンタを使ってきましたが、違う分野の「実用的なモノ」も作りたいな、と思い立ったのが3日前。

    そして思いついたのが

    そうだ、チョコボールケース作ろう

    でした。

    「実用的なモノ」かと問われると、甚だ疑問です。

    しかし思いついた以上、やってみないと気が済まない性格なので、やってみることにしました。

    まずは森永チョコボールの寸法を計測

    IMG_0423 (1)デジタルノギスを使ってチョコボールの外箱の寸法を計測。

    フィラメントの収縮量を考えて、その数値に 0.3mm を足して造形物の寸法としました。

    3D CAD ソフトでデザイン

    クリップボード01 (1)

    詳細は別記事にしようと思いますが、寸法は決まっているし簡単な形状なので、5分で終わりました。

    使用したのは無料で使える DesignSpark Mechanical というソフト。作成したデータを 3Dプリンタで使える STL 形式に出力できるので便利です。先日、バージョン 2.0 がリリースされ、さらに機能追加されました。

    そして 3Dプリンタで造形

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_

    Simplify3D で読み込み、サポートを付けて 3Dプリンタで造形。

    IMG_0418 (1)

    造形直後がこちら。無事にプリント出来ました。白の ABS 樹脂、積層ピッチは 0.3mm です。

    チョコボールの箱を収めてみる

    IMG_0419 (1)

    ハマった。当然ながらピッタリです。

    IMG_0420 (1)

    ちゃんとこのままクチバシも開けます。

    IMG_0422 (1)

    底面もピッタリあっています。

    IMG_0421 (1)

    もぐもぐ。

    まとめ

    今回は簡単な形状でしたし、計測もしやすい構造でしたので、簡単に作ることが出来ました。

    実用的などうかはともかく(^_^;)

    実際の STL ファイルはこちらに置いておきますので自由に造形したり改変したりお好きにしてやってくださいまし。

  • 大手ニュースサイトが伝えていない、デアゴスティーニ「週刊マイ3Dプリンター」のさらなる秘密

    大手ニュースサイトが伝えていない、デアゴスティーニ「週刊マイ3Dプリンター」のさらなる秘密

    1月5日にディアゴスティーニ・ジャパンから「週刊マイ3Dプリンター」が全国発売されてから約3日間、大手ニュースサイトがそれを順次取り上げるのを見てきましたが、どのニュースサイトも公式に発表された情報で留まっているので、それらのサイトが伝えきれていない、週刊マイ3Dプリンターに付属する 3Dプリンタ「idbox!」の秘密を語りたいと思います。

    秘密というか、ちょっと考えれば誰でもわかることだったりするのですが(^_^;)

    実は拡張性が高い

    idbox! は RepRap という 3Dプリンタの系列に属しており、基本的な仕様はそれに準じています。そして、3Dプリンタ「BS01」の兄弟機種ということもあり、両者の拡張性の高さはほぼ類似していると推測して差し支えないと私は思っています。

    あくまで推測ですので、実際に週刊マイ3Dプリンターのパーツが送られてきてからではないと断言は出来ないのですが、少なくとも、idbox! 完成品の写真から容易に推測できることです。

    大手ニュースサイトはどこもそれを伝えてない、というか無責任なことを書けないと思いますので、この記事の内容は一般人の勝手な意見として書かせていただきます。

    もちろん、デアゴスティーニから提供されるパーツだけでは機能拡張は実現できないので、ここから先はデアゴスティーニの手を離れた「改造」だとお考え下さい。

    実はデュアル仕様に拡張できるはず

    idbox! はシングル仕様、つまりモノをプリントする際に、一度に1種類の材料しか使えない仕様になっていますが、それをデュアル(同時に2種類)の仕様に拡張することが出来るはずです。例えば2種類の色を同時に使って2色の造形物をプリントしたり、土台部分と上部分で別の材質を使ったり、ということが可能になります。

    拡張にはもちろん新たなパーツが必要なうえ、制御基盤のファームウェアの書き換え等が要求されるため、拡張難易度は高めです。

    実はヒートベッド仕様に拡張できるはず

    idbox! はモノがプリントされていくベッド部分が暖かくならない仕様ですが、プリントする際に使う材料(フィラメント)の種類によっては、ベッドが暖められている必要がある場合があります。idbox! での使用が推奨されている PLA などは暖める必要がありませんが、色んな種類のフィラメントを使いたい場合、ベッドを温めたほうが良い場合が出てきます。

    idbox! はヒートベッドを後から追加することも出来るはずです。

    拡張にはもちろん新たなパーツが必要なうえ、制御基盤のファームウェアの書き換え等が要求されるため、拡張難易度は高めです。

    実はノズル径は自由に変更できるはず

    idbox! のノズル径(モノをプリントする材料が実際に出てくるサイズ)は 0.4mm となっていますが、このノズル部分は変更が可能なはずです。というか可能です。そうでないと組み立てられないからです。

    ノズル系が小さくなれば、それだけ細かいプリントが可能になる反面、一度に出てくる材料が少なくなるので、プリント時間はより長くなり、また造形失敗の可能性も高くなりますが、より高品質の造形物をプリントしたい方にはオススメの拡張です。

    組み立ての際にノズルを自分で取り付ける手順がおそらくあるはずですので、拡張難易度は低めです。

    まとめ

    あとは実際のパーツがデアゴスティーニから届いてみないとなんとも言えませんが、少なくともその気になればバージョンアップが可能、ということだけお伝えできれば、と思い筆を執りました。

    こちらからは以上です。

     

  • 「週刊マイ3Dプリンター」が英国のデアゴスティーニ社でも「Build your Own 3D Printer」として発売されるらしい

    「週刊マイ3Dプリンター」が英国のデアゴスティーニ社でも「Build your Own 3D Printer」として発売されるらしい

    週刊マイ3Dプリンターの話題が続きますが、付録してパーツが付いてくる 3Dプリンタ「idbox!」の監修元が日本の企業「ボンサイラボ」なので、このシリーズは日本だけの展開なのかと思っていたらまさかの世界展開だったというお話。

    3D Printer idbox!

    ちゃんと idbox! という機種名が載っています。

    正直、一部のシリーズを除いて、デアゴスティーニ・ジャパンが販売するシリーズって「北斗の拳」とか「東映任侠映画」とか明らかに日本だけでしか販売されてないよね・・・というシリーズが多かったので、今回の週刊マイ3Dプリンターに関しても日本だけの展開なのかなぁと思っておりました。

    なので、この英国デアゴスティーニでの販売は驚きとともに、3Dプリンタ「BS01」と兄弟機種にあたる「idbox!」が世界展開してユーザー数が増える喜びでいっぱいです。

    ユーザー数が増えるということは問題報告、改造案がもっともっと増えるということでもあり、それはそのまま idbox! の進歩、ならびに個人向け 3Dプリンタの進歩につながると思います。

    なお、「Build your Own 3D Printer」はまだプレオーダーの段階で、実際の発送は3月からの予定だそうです。

  • 週刊マイ3Dプリンターの創刊記念キャンペーンが若干想像の斜め上だった

    週刊マイ3Dプリンターの創刊記念キャンペーンが若干想像の斜め上だった

    新年早々に全国発売された週刊マイ3Dプリンターですが、創刊記念キャンペーンとして発表した「ちびっこおえかき3D化キャンペーン」を見て

    がっかりだよ!

    と思ったので筆を執りました。

    キャンペーンの詳細はリンク先でご覧頂くとして、要は「お子様が書いた『おえかき』を3D化してフィギュア化してプリントアウトするよ」というもの。

    おっ、すごいじゃん、そういうサービスは前からあったけど、今回一般の人に知れ渡るチャンスじゃん、と思ったのですが、DMM.make 協力のもと、フィギュアは出力されるとのこと。

    え、つまり、週刊マイ3Dプリンターで完成する 3Dプリンタ「idbox!」を使ったフィギュアじゃないってこと?

    がっかりだよ!

    そりゃ確かに idbox! では単色のフィギュアしか造形できませんので、お子様のカラフルなお絵かきをフィギュア化するのはフルカラー3Dプリンタじゃないとダメかもしれませんけども、それは言い方悪いかも知れませんが「詐欺」みたいなものじゃないのかなぁ・・・。

    現状の個人向け 3Dプリンタで出来るものはこうなんだよ、という部分をさらけ出さないといけないと思うんですよ。

    最先端の技術だけ見せつけて「でもこれは個人向けじゃないですけどね HAHAHA」とか言っちゃうのはどうかと思ったのです。それだけです。大人の事情を考えれば DMM.make さんのプリント出力サービスならこれだけのことが出来ますよ、を示す絶好の機会なのであまり声を大にして言えませんけども(でも言う)。

    あと、個人的な意見で言わせてもらうと、私も姪(3歳)のお絵かきを頑張ってフィギュア化して 3Dプリンタ「BS01」でプリントアウトしましたが、本来カラフルだった姪のお絵かきが単色(グレー)になっちゃっても、姪はそれを「自分のおえかきと同じもの」と認識しましたよ。子供の想像力と認識力ってすごい。

    個人的には週刊マイ3Dプリンターは成功して欲しい事業なので、あまり声を大にして言いたくはないのですが、なんとなく「ズコーッ」ってなったので吐き出してしまいました。

    こちらからは以上です。

  • 【追記あり】デアゴスティーニの週刊マイ3Dプリンターを買うべき人、買うべきでない人

    【追記あり】デアゴスティーニの週刊マイ3Dプリンターを買うべき人、買うべきでない人

    一部地域では昨年の9月から試験販売は始まっていたものの、全国販売が新年明けてようやく開始された「週刊マイ3Dプリンター」。

    最終号で出来上がる 3Dプリンタ「idbox!」は、開発元がボンサイラボということもあり、さらに外観の一致も相まって 3Dプリンタ「BS01」と同一機種だと思っている方が多いと思いますが、違います。

    多くの BS01 ユーザーも、媒体のサイズも同じだしパーツも同じだし完全に BS01と同じだよねついでだからもう一台買おうかなと昨年の先行販売時にゲットしている人もチラホラ居ますが、BS01 と 週刊マイ3Dプリンターの idbox! は違う機種です。

    違うんだってば!

    大人の事情なんだよ!わかれよ!

    というわけで、BS01 と 週刊マイ3Dプリンターの idbox! は違う機種ですが、監修元が同じボンサイラボということで、BS01 の初期ユーザーである私が「週刊マイ3Dプリンター」を買うべきかどうか悩んでいる人に向けて、「こんな人は迷わず買うべき」「こんな人はやめておくべき」というポイントを挙げていこうと思います。

    特に Twitter を見ていると明らかな誤解や勘違いをしている人が多いので、誤解をとく意味でも筆を執りました。

    1年後にはもっと性能が良くなってるよね?という人

    買わないほうがいいです。

    「週刊マイ3Dプリンター」は全55号。つまり完成までに約1年かかります。Twitter で多いのはこの意見。1年後には確かにもっと性能が良くなっているかもしれません。

    ただ、劇的な技術革新がない限り、一年後の個人向け 3Dプリンタが劇的に進化しているとは個人的には思っていません。劇的に安くなっている可能性は、もちろんあるでしょう。需要が増えれば価格が安くなるのが世の常です。今では一般的な紙用のインクジェットプリンターも個人向けが登場してから数年の技術革新は凄かったですが、あとは緩やかに進歩してきつつも価格が安くなっていきました。

    3Dプリンタもおそらく同じような経過を辿ると思います。一年後の性能を気にする人は、たぶん一年後も同じことを言っていると思いますので、いちから 3Dプリンタを始めるのを今年からにするか、来年からにするか、の違いだけだと思います。いつ始めるか!今で(以下略

    もっと安い 3Dプリンタがあるよね?という人

    買った方がいいです。

    安さで 3Dプリンタを選ぶのは結構ですが、世の中には「安かろう悪かろう」という言葉がありまして。

    Twitter でも「6万円のもっと安い 3Dプリンタが売ってるよね」というツイートが多いのですが、精度がいいとはちょっと言い難いうえに制約も多かったりと難点も多いのが現実。

    試しにヤフオクを検索してみると良いです。ほぼ毎日、その安い 3Dプリンタが出品されてますから、はい。

    idbox! の総額11万円を安いと思うか、高いと思うかは人それぞれですが、少なくともその値段で手に入る 3Dプリンタの中では高い性能を誇っていると思います。

    持ってる物のコピーが作れるんでしょ?という人

    買わないほうがいいです。

    コピー機じゃなくてプリンターなので、プリントするためにはデータが必要です。今では一般的な紙用のプリンターも、印刷するためには「画像ファイル」や「書類ファイル」のデータが必要で、3Dプリンターも同じように「3Dモデルデータ」がプリントするために必要です。

    「持っているもののコピーを作る」ためには「3Dスキャナー」が別に必要で、個人向けの 3Dスキャナの精度は現状そんなに高くないので、劣化コピーをわざわざ作るなら、持っているものと同じものを買ったほうがいいです。

    3Dモデルデータとか作れないし・・・という人

    買ったほうがいいです。

    というかむしろそういう人のために発売されたんだと思います。

    BS01 と idbox! は大人の事情により違う機種ですが、「組み立てて 3Dプリンタを作る」だけなら BS01 のキット版を買えばいいんです。でも「週刊マイ3Dプリンター」なら、組み立てキットが付属してくるだけでなく、組み立ての手順、3Dプリンタについての基礎知識、3Dモデルデータの作成方法など、3D 分野に関わったことのない人に向けた書籍部分が充実している、はず。

    そもそも私、BS01 のキット版を購入するまで、自分で 3Dデータなんて作れない人間でした。そんな人間でも 3Dプリンタを使いこなせましたし、いつの間にやら 3Dモデルデータも作れるようになっていたので、3Dモデルデータを作れない、というのは特に不安材料にはなりませんよ、ということです。

    美少女フィギュアとか作れるんでしょ?という人

    買わないほうがいいです。

    市販のフィギュアのレベルを想像している人は特にそうです。いくらフィギュアの 3Dモデルデータが繊細に美しく作られていたとしても、それを完全再現できる 3Dプリンタは個人向けでは現状存在しません。業務用でも怪しいところです。

    ただ、「素体」を作るのには適しています。フィギュアを自分で作ったりする人が、プリントされた造形物にポリパテなどで修正して最終形を完成させていく、という目的ならば必要充分だと思います。

    ちなみに BS01 におけるフィギュアデータの造形結果はこんな感じです。

    作りたいものがある!という人

    買ったほうがいいです。

    いや、そしたらもう BS01 買おうぜ! 我々 BS01 ユーザーは新たな仲間をお待ちしております!

    金属のパーツが作りたい!という人

    買わないほうがいいです。

    個人向け 3Dプリンタでは基本的に「熱溶解方式」という樹脂を溶かして積み上げていく方式で、idbox! もやはり樹脂を溶かして樹脂製の造形物をプリントします。

    「金属含有」の樹脂材料は「bronzeFill」や「copperFill」や「brassFill」など確かに存在しますが、あくまで「金属っぽい表面」が出来る材料であって、「金属の強度」を持つモノは作れません。そういう人は「CNCルータ」とかを買うと幸せになれます。

    ちゃんと組み立てられるか不安・・・という人

    買ったほうがいいです。

    私は BS01 のキット版を一から組み立てましたが、工学の知識もないド素人でもマニュアル通りに進んでいけば組み立てられました。あくまで BS01 の話です。大人の事情です。大人の事情です。大事なことなので二回言いました。

    さらに BS01 の場合は ユーザーのための Facebook コミュニティでのサポートが充実していましたので、困ったときは頼る場所がありました。

    idbox! は BS01 ではありませんので、Facebook コミュニティに頼ることは出来ませんが、BS01 ユーザーの有志が idbox! も購入しており、詳細を BS01Wiki の idbox! ページに掲載しているので、いざというときでも安心です。

    全ての BS01 ユーザーがそう思っているわけではないでしょうが、私を始め、コアな BS01 ユーザーの多くは idbox! ユーザーを「同じ仲間のユーザー」と思っていますので、BS01 ユーザーを頼るというのもひとつの手だと思います。

    組み立ててちゃんと動くか不安・・・という人

    買ったほうがいいです。

    たぶんデアゴスティーニの「週刊ロビ」のロビくんの事を思い出してると思いますが、大丈夫、ちゃんと動きます。

    BS01 のキット版を購入した方でも、完成して動かなかった、という人は稀に居ます。でも、それらを報告してくれたユーザーのお陰で、「動かない原因」として考えられるものは、パーツの初期不良も含めてほとんどわかっています。

    それらの情報も、前述した  BS01Wiki に掲載されているので、いざというときでも安心です。

    また、パーツの初期不良に関しても、監修元のボンサイラボ様がなんとかしてくれるはずです。たぶん。ボンサイラボってそんな人達です。

    トラブルを楽しめない、という人

    買わないほうがいいです。

    3Dプリンタ自体がまだまだ発展途上の分野です。組み立てる最中でも、組み立てた後でも、トラブルはおそらくやってくるでしょう。市販品を買ってもそれは同じことです。

    前述したように BS01 でのノウハウもありますし、書籍の組み立て手順もしっかりしていますし、ボンサイラボのサポートもおそらくはあると思いますので、「組み立てられない」「組み立てたけど動かない」というのは基本的に解消できるはずです。

    ただ、問題は「その過程を楽しめるかどうか」です。

    私も BS01 のキット版を組み立て、そこまでは問題なかったのですが、その後の電源不良トラブルや異音トラブルなど、今までブログには書いてこなかった様々なトラブルと遭遇してきました。トラブル時には「ムキィー!」となる短気な性格ですが、無事トラブル解決できた時の爽快感が楽しいので、ここまでやってこれたと思います。もちろん、他のユーザーの助けがあったからこそ解決に至ったのですけども。

    なのでトラブル時に「もうヤダ。諦めよう・・・」となる方にはあまり向かないのかもしれないなぁ・・・と個人的には思っています。

    学校の教材にしたい!という人

    買ったほうがいいです。

    実際、BS01 ユーザーの方で教育関係の何人かの方が「週刊マイ3Dプリンター」を購入しています。

    というのも、あるユーザーの方いわく「備品としての購入」ではなく「教材としての購入」が検討可能なので、予算が降りるための導入障壁が一段階低くなっている、なのだそうです。

    「書籍」に「付属品として 3Dプリンタが付いてくる」という形なので、確かに導入しやすいのかもしれません。

    まとめ

    私は BS01 ユーザーですし、デアゴスティーニからお金を貰っているわけでもありませんので、「一般的に買いか?否か?」と問われると「BS01 買おうぜ!」と言いたくなりますが、今回は「週刊マイ3Dプリンター」を購入しようかどうか迷っている方の参考になればと思い駄文を書かせていただきました。

    個人的には、買って損はないと思っています。

    追記

    ブログ記事公開後、BS01 ユーザーの方々にご意見を頂戴しました。

    漠然とでも作ってみたい物がある人

    買ったほうがいいです。

    小動物の車椅子製作だけで購入しましたが、教材等、結構作れる物があって愉しんでいます。作りたい物があると簡単な造形物も比較的に早く設計できるようになると思います。きちんとマニュアルを読んでいないせいもあり、うまく動かないこともありますが、それはそれで愉しんでいます。

    だそうです。

    確かに私もそうでした。義歯治療の研究のために 3Dスキャナと併用して造形したいものがあったから始めましたし、柔らかい材料である「フレキシブルフィラメント」にも出会って口腔ケアに使えるグッズ作製が捗るな、と思ってアレコレやってたら今に至りました。

    おまけ

    ここからは Twitter で見つけたネタにマジレスするコーナーです。

    彼女をプリントアウトしたい人

    買わないほうがいいです。

    というか身だしなみを整えてもっと積極的になったほうがいいです。あと人体錬成は錬金術の禁忌です。

    大人のおもちゃをプリントアウトしたい人

    買ったほうがいいです。

    正直、ちょっと面白いと思ってしまったというか、DMM(成人向けサービスの方)がそういうサービスを作りそうだなぁと思いました。見てますか! DMM の中の人! ソフト◯ンデマンドの中の人でもいいですよ!

    PLA 樹脂を使えば人体にも優しいですし、あとは表面処理剤で人体にも優しいものが出てくれば完璧かもしれませんね(何が

    追記:冗談で言ったら海外に先を越されてますよ DMM の中の人!

  • 3Dモデルデータのファイル形式とその変換方法まとめ

    3Dモデルデータのファイル形式とその変換方法まとめ

    色んな 3Dモデルデータのファイル形式がありますが、それらの簡単な説明と、変換方法のまとめ。なかなか見かけない形式も含め、まとめていきます。

    変換方法に関しては、多くの3Dプリンタで出力可能な STL 形式へ変換する方法を記載していきます。

    2019年2月11日 3MF を追加

    3Dファイル形式一覧

    形式拡張子変換説明
    3DS.3ds
    .max
    可能Autodesk 3D Studio(現在は3ds Max)用の形式。
    多くの3Dモデリング、レンダリングソフトが対応している。
    3MF.3mf可能3D Manufacturing Format。3Dプリンタで使用することを目的としたファイルフォーマット。
    6KT
    6KS
    ROK
    .6kt
    .6ks
    .rok
    可能3Dモデリングソフト六角大王のファイル形式。
    AC3D.ac不明Inivis社のモデリングソフトウェア AC3D 用のファイル形式。
    APTS.apts可能MeshLab で読み込み可能なファイルとして提示されているが、詳細不明。
    ご存じの方はご教授頂けると幸いです。
    おそらくは PTS ファイルのアスキー形式だと思われます。
    ASC.asc可能MeshLab で読み込み可能なファイルとして提示されているが、詳細不明。
    ご存じの方はご教授頂けると幸いです。
    BRE.bre可能Breuckmann(ブロイクマン)3D スキャナのファイル形式。
    BVH.bvh不明モーションキャプチャデータの格納に用いられている形式。
    C3D.c3d不明モーションキャプチャデータの格納に用いられている形式。
    COB.cob可能CALIGARI trueSpace(開発終了)の独自オブジェクトデータ形式。
    COLLADA.dae可能CGソフト間でデータをやり取りするための交換用ファイル形式。
    元々は Sony が PS3、PSP 用に作成した形式。
    DXF.dxf不明Autodesk AutoCAD用のファイル形式。
    CAD図面の事実上の標準形式であり、多くの CADソフトが対応している。
    EPD
    ETI
    .epd
    .eti
    不明Elfeeni Modeler の独自形式。
    ES.es可能MeshLab で読み込み可能なファイルとして提示されているが、詳細不明。
    ご存じの方はご教授頂けると幸いです。
    FBX.fbx不明Autodeskに買収された Alias社がオープンソースとして策定したファイル形式。
    SDKが公開されている。
    FLT.flt不明OpenFlight フォーマット。MultiGen社が開発したフォーマット。Autodesk 3DS MAX で開けるようだが、そのままでは STL に直接変換は難しい模様。
    GTS.gts可能オープンソースのライブラリとして公開されているファイル形式。
    GNU Triangulated Surface の略。
    IGES.igs不明Initial Graphics exchange Specification。異なる CAD/CAM/CAE 間でデータを交換する際に使用する中間ファイル・フォーマット。
    LWO.lwo不明NetTek LightWave3D用のファイル形式。
    MMD.pmd
    .pmx
    可能MikuMikuDance Model 形式。ポージングソフトである MikuMikuDance 用のデータ。
    OBJ.obj可能Wavefront社のAdvanced Visualizerというソフト用のファイル形式。
    多くの3Dモデリング、レンダリングソフトが対応している。
    OFF.off不明Princeton shape benchmark で使われている形式。
    論文以外で見かけることは稀。
    Object File Format の略。
    openNURBS.3dm不明異なる CAD/CAM/CAE 間でデータを交換する際に使用する中間ファイル・フォーマット。C++ や .NET SDK が提供されている。
    PDB.pdb可能蛋白質構造データバンクのファイル形式。
    Protein Data Bank の略。
    PLY.ply可能スタンフォード大学が公開しているレンジデータを元にした形式。
    有名な Stanford Bunny もこの形式で公開された。
    POV.pov
    .inc
    不明POV-Ray(Persistence Of Vision Raytracer)用のファイル形式。
    PTS.pts可能点群のファイル形式。
    スキャナ等から出力されるファイル形式。
    PTX.ptx可能点群のファイル形式。
    スキャナ等から出力されるファイル形式。
    (X, Y, Z, I, RGB) のデータが計測順に並んでいる。
    QOBJ.qobj可能MeshLab で読み込み可能なファイルとして提示されているが、詳細不明。
    ご存じの方はご教授頂けると幸いです。
    SMF.smf不明Simple Model Format。
    STL.stlー3D System社によって開発されたファイル形式。
    多くのソフトにサポートされており 3Dプリンタにおいての事実上の標準形式。
    THING.thing可能MakerBot の MakerWareで使用されているファイル形式。
    主に 3Dプリンタ Replicator で使う形式。
    TRI.tri可能FaceGen Polygonal Model File というファイル形式。
    顔生成に特化した SDK として公開されている。
    VMI.vmi可能MeshLab で読み込み可能なファイルとして提示されているが、詳細不明。
    ご存じの方はご教授頂けると幸いです。
    VRML.wrl可能Web上で使用することを前提に設計されたファイル形式。
    Virtual Reality Modeling Language の略。
    V3D.v3d可能ViaCAD 2D/3D のファイル形式。
    X3D.x3dv
    .x3d
    .x3db
    可能VRMLの後継ファイル形式。
    XSI.xsi不明モデリングソフトウェア SoftImage 用のファイル形式。
    2014年4月14日に最終リリース版が出荷され、開発は終了している。
    XYZ.xyz可能点群のファイル形式。
    スキャナ等から出力されるファイル形式。

    多くの3Dモデルデータに対応している変換方法

    MeshLab を使う。恐らく最も簡単で最も多くの形式に対応している方法です。Windows、Mac 両対応。

    PLY、STL、OFF、OBJ、3DS、COLLADA、PTX、V3D、PTS、APTS、XYZ、GTS、TRI、ASC、X3D、X3DV、VRML、ALN の読み込みに対応しているので、それらを読み込んで STL 形式で保存しなおせば変換が完了します。

    thing 形式を STL 形式に変換する

    MakerBot の 3Dプリンタにて採用されている形式なので、なかなか対応しているソフトがありませんが、MakerBot のソフトウェアが無料で提供されているので、それを使います。Windows、Mac 両対応。

    Mac 版での手順としては

    1. MakerBot のソフトウェアで thing 形式のファイルを読み込む。
    2. 「File」メニューから「Save As」を選び、STL 形式を選択して保存。

    これだけで、thing 形式を STL 形式に変換することが可能です。


    6KT, 6KS, ROK 形式を STL 形式に変換する

    6KT は六角大王のファイル形式ですが、六角大王が STL 形式への出力に対応していないため、他のソフトで読み込める OBJ 形式で出力し、前述した MeshLab で変換する方法を用いることで STL 形式に変換できます。

    Windows 限定。

    COB 形式を STL 形式に変換する

    COB は CALIGARI trueSpace のファイル形式で、開発が終了したソフトなのですが、最終版はフリーとなっているため、探せば海外ソフトウェアダウンロードサービスなどから未だに手に入れることができます。

    CALIGARI trueSpace で読み込んでからエクスポートするか、もしくは メタセコイア が読み込み対応しているので STL 形式でエクスポートすれば変換できます。

    Windows 限定。

    MMD 形式を STL 形式に変換する

    MMD は MikuMikuDance Model のファイル形式で、Blender 用のインポート/エクスポートアドオンを開発された方のお陰で Blender で読み込んで STL 形式に変換することが出来ます。Windows、Mac 両対応。

    詳しくはこちらのサイトで。

    3MF 形式を STL 形式に変換する

    Microsoft が提供している 3D Tools という無料サービスを使うことで 3MF 形式の読み込みと STL 形式への変換が可能です。

  • BS01 造形物(PLA):何かのホルダースタンド

    BS01 造形物(PLA):何かのホルダースタンド

    どこからダウンロードしたデータか忘れてしまったのでなんのスタンドなのか忘れてしまったのですが、とりあえず造形。

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_

    なかなか細い部分の続く造形物です。等倍だと高さが足りないので、0.8 倍にして PLA にて造形。さらに細くなりそうな予感。

    IMG_0406 copy

    造形直後。無事途中で折れずに造形完了。

    IMG_0407 copy

    サポートを剥がすとこんな感じ。

    IMG_0408 copy

    首の一番細いところは 1.8mm。よく折れずに耐えてくれました。

  • Googleトレンドでこの一年間の3Dプリンタの興味推移を調べてみた

    Googleトレンドでこの一年間の3Dプリンタの興味推移を調べてみた

    この一年間の日本での 3Dプリンタの検索され具合を Googleトレンドで調べてみました。

    まずは「3Dプリンター」で調査

    「3Dプリンタ」だと少ないので一般の方が使う「3Dプリンター」で調査。

    思ったより盛り上がってない感じ。

    5月4日から5月10日までの劇的な増加は前後に特に大きなニュースはなく、単純にゴールデンウィーク期間の検索増加ではないかと思います。

    2014年5月8日、3Dプリンターで拳銃を製作し所持していた神奈川県川崎市高津区在住の27歳の大学職員の男性が銃刀法違反で逮捕された通称「3Dプリンター銃製造事件」の際に検索されたと思われます。Twitter でご指摘を頂くまで完全に忘れておりました。

     

    9月14日から9月20日までの僅かな上昇は、デアゴスティーニから週刊マイ3Dプリンタが発売されることがニュースになった時期と一致しました。

    ついでに「3Dスキャナー」で調査

    試しに「3Dスキャナー」でも調べてみましたがこんな感じ。

    iSense 発売や 3Dスキャナ内臓の 3Dプリンタ販売の時期のどれともグラフの山が重ならないので、こちらも思ったよりも盛り上がっていない感じ。

    ブログ主の考察

    おそらくなのですが、3Dプリンタや3Dスキャナに興味がある人は「ニュースサイト」や「3Dプリンタの情報を扱うブログ」等で情報を集めている、のではないでしょうか。また、SNS の普及によりつぶやき中に URL が貼られていたりするので検索せずとも情報が手に入る、という状況にあるのかもしれません。

    逆を言えば、元々興味がある人以外、つまり一般の方の3Dプリンタへの興味って、我々が思っているよりも低いのではないでしょうか。

    今年はこのグラフがもっともっと伸びると良いですね。

  • BS01造形物(PLA):Black Bear

    BS01造形物(PLA):Black Bear

    今回の造形物はクマ。ひつじ年だけどクマ。

    http://www.thingiverse.com/thing:561286

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_

    元データが結構小さいのですがそのまま等倍でプリント。銀色の PLA、積層ピッチ 0.2mm。

    IMG_0417 copy

    ちょっと土台部分のトップが埋まってないので、その辺は要調整か。

    IMG_0416 copy

    ちなみに 500円玉と比べるとこんな感じ。意外と元データが小さいのです。

  • CAD や 3Dモデリングの知識がなくても 3Dプリンタは使えるの?

    CAD や 3Dモデリングの知識がなくても 3Dプリンタは使えるの?

    Twitter や Facebook などを検索していると、「3Dプリンタ、興味はあるけど 3DCG とか作れるわけじゃないし・・・」というコメントをよく見かけます。

    なので今回は「CAD や 3Dモデリングの知識がなくても 3Dプリンタは使いこなせるか」ということについて書いてみようと思います。

    結論から言うと CAD や 3Dモデリングの知識は要らない

    私自身、パソコン関係には一般人レベルでは詳しい部類ですが、3DCG は10年以上も前にちょっと触ってみた程度で、本格的に 3Dモデリングが出来るわけではありません。

    でも、3Dプリンタ「BS01」を手に入れてからの約9ヶ月間、以下の様な造形物をプリントしてきました。

    10264280_699243823467535_191756627225802654_n

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    写真 2014-07-29 21 27 41

    写真 2014-12-20 20 25 07

    IMG_0403

    これらはごく一部ですが、ここに挙げたものは全て「私が3Dモデルデータを作ったわけではない」のです。

    つまり「自分で3Dモデルデータを作れなくても 3Dプリンタを使うことは可能」なわけです。

    知識がなくても 3Dプリンタを使いこなす方法その壱

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_ 2

    「誰かが公開している 3Dモデルデータ」を使ってプリントする。これが一番簡単な方法です。

    例えば Thingiverse には多くのデータが毎日投稿されており、それらの多くは 3Dプリンタですぐに出力可能な形式である STL ファイルなので、それらの中から好みのデータを選んで 3Dプリントすればいいわけです。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのデータも多いので、サイズを変更したりデータを改変したりしても問題ないのもメリット。

    有料でデータを購入するサイトもありますが、基本的にはプリントしてみるだけなら無料でデータは手に入ります。

    逆にデメリットは、「思った通りのデータ」に出会える可能性はそんなに高くない、ということでしょうか。

    3Dプリンタで出力できるデータをダウンロード出来るサイトは当ブログでもこちらにまとめております。

    知識がなくても 3Dプリンタを使いこなす方法その弐

    写真 2014-08-22 17 21 45

    「3Dスキャナを使って取り込んだ 3Dモデルデータ」を使ってプリントする。一応、「自分で 3Dモデルデータを作る」部類に入るのでしょうか。

    個人向けの 3Dスキャナも10万円以下のものがチラホラ出てきましたので、一年前より現実的な方法になりました。

    ただし、個人向けの 3Dスキャナの性能はまだまだ高くないので、「物体のコピー」として 3Dスキャナと 3Dプリンタを使うのはオススメできません。物体のコピーを作るのは、型どりして複製するほうが精巧なものができます。

    「既存の物体のサイズを拡大・縮小したもの」をおおまかに作りたい場合にはこの方法はとてもマッチングします。

    知識がなくても 3Dプリンタを使いこなす方法その参

    「3Dモデルデータ作成サービス」を使って 3Dモデルデータを手に入れる。これも一応、「自分で 3Dモデルデータを作る」部類に入るのかもしれません。

    大抵が「ウェブアプリケーション」として提供されており、作れるものは限定はされますが、自分である程度のカスタマイズが可能なのがメリット。

    大きさや形を指定していったりするだけなので、CAD や 3Dモデリングの知識は求められません。

    Shapeways が提供している Sake Set や、2D to 3D が有名ですが、中には「作成した 3Dモデルデータのダウンロードが出来ない」サービスもあります(そのままプリント注文する場合が多い)ので、注意が必要です。

    知識がなくても 3Dプリンタを使いこなす方法その四

    「誰かに 3Dモデルデータを作ってもらう」。自分で作れないので誰かに作ってもらう、ということです。前述した 3Dモデル作成サービスを使う方法と似ていますが、こちらは完全に人力。

    当然ながら無料でやってくれる人なんて居る訳ありませんので、有料の方法になります。

    今のところ、「3Dモデルデータを作って欲しい人」と「作ってくれる人」のマッチングサイトなどは登場していないので、この辺りの分野も伸びるといいですね。

    また、前述した 3Dスキャナを使って 3Dモデルデータを作成する、のを高性能なスキャナを持っている業者にお願いする、という方法もあります。

    それでも満足できないのなら自分で作るしか無い

    結局そこかよ、と言われればそれまでなのですが、「自分で作る知識はなくても 3Dプリンタを使って楽しむことは出来るよ」ということが言いたかったのです。

    ただ、私自身そうでしたが、色々と造形物をプリントしているとどうしても「物足りない」と感じてくるんです。

    「このデータ、もう少しここがこうだったらなぁ」とか「こういう形のものが欲しいなぁ」とか。

    私の場合は「既存のデータに新たな形を付与する」という方向から「最初から自分で一から作る」に進み、今ではある程度の形なら自分の思い通りのものを作れるようになりました。

    作りたい物の種類によって CADソフトを選ぶかモデリングソフトを選ぶか変わってくると思いますが、昨年メディアが散々騒いだ「アイディアを形にする」という謳い文句は「既に CADソフトやモデリングソフトを使いこなせる」人向けの台詞だったと思っています。

    でも、カメラやパソコンもそうですが、「既に写真の撮り方を熟知している人」や「パソコンの使い方を熟知している」人がカメラやパソコンを買うわけではありませんよね。まずはカメラやパソコンを手に入れて、「こんな写真が撮りたい」「こんな動画を編集したい」という目的が後から産まれて、それに向かってみんな知識やテクニックを身につけていくはずです。

    3Dプリンタだって、そうあるべきだと思うのです。

  • 熱溶解積層式3Dプリンタ「BS01」を買って満足した私が、光造形式3Dプリンタに期待する5つのこと

    熱溶解積層式3Dプリンタ「BS01」を買って満足した私が、光造形式3Dプリンタに期待する5つのこと

    今年はほとんど 3Dプリンタと共に歩んできた一年でしたが、そろそろ「熱溶解積層式(FDM)3Dプリンタ」の限界も感じてきたところ。

    一般的に言われる FDM の短所として「積層の段差が他の方式よりも目立つ」というのがありますが、実はそこに関してはそんなに気になっていません。後処理でなんとでもなるものだし、個人的には FDM は長所の方が多いと思っています。

    様々な材料が選べますし、他の方式に比べて本体価格も材料価格も安価ですし、精度も個人向け 3Dプリンタでも十分な精度が発揮できていると思っています。

    そんな私が、光造形式3Dプリンタに期待することを書いてみたいと思います。ほぼ、妄想です。

    造形物に透明度が欲しい

    resin02

    光造形式の長所としてよく言われるのは、透明度の高さです。

    FDM ではいくら材料の透明度が高くても、層と層の間にわずかな空気の層が発生します。そのわずかな空気の層が、材料の状態では高かった透明度を低くしてしまいます。

    「透明度が欲しい」というのは今のところそんなに頻度は高くないのですが、細かいパーツの部分を透明にしたいなぁ・・・という際に光造形式造形物の透明度が欲しくなります。今のところは既存の透明レジンで代用すればいいことですが、やはりデータどおり作れる 3Dプリンタで作りたい、という欲求はあります。

    キット版が欲しい

    完成された光造形式3Dプリンタを購入するのもアリだとは思うのですが、熱溶解積層式3Dプリンタである「BS01」のキット版を自分で組み立てたことで、3Dプリンタ構造の理解が出来、トラブル時に非常に役に立ちました。

    今ではその頃よりも知識が付いたのでそれなりに光造形式3Dプリンタの構造も仕組みもわかっているつもりですが、やはり自分で組み立てることによるメリットって凄くあると思うので、今後販売される光造形式3Dプリンタはどんどんキット版を出して欲しいと思っています。

    10万円以下の機種が充実して欲しい

    安ければ安いほどもちろんいいのはもちろんですが、安すぎる機種は逆に不安になりますよね。それでも、やはり「10万円」というのは個人にとってわかりやすい線引きだと思います。

    10万円以下の光造形式3Dプリンタは既に存在し、Uncia や LittleRP 、iBox Nano などが既にクラウドファンディングを成功させています。

    国産の機種が充実して欲しい

    国産の光造形式3Dプリンタも登場していますが、前述した10万円以下の機種、というのは今のところ出ていないようです。

    BS01 も国産ですが、やはりサポートが日本語、そして主なユーザーが日本人、というのはトラブルの際に相談しやすく、安心感があります。光造形式3Dプリンタでももっと国産の機種が充実して欲しいですね。

    使用材料がもっと進化して欲しい

    今のところ、光造形式3Dプリンタはエポキシ樹脂、アクリル樹脂、ワックスなどがメインの材料ですが、それらの材料の物性や特性がもっと多様になると良いなと思います。

    熱溶解積層式3Dプリンタにおいては、フレキシブルフィラメント、金属系フィラメント、ジェル系フィラメント、など様々な多機能フィラメントがこの一年余りで登場してきました。

    光造形式3Dプリンタの材料も色んな種類から選べるようになると造形物の選択肢も増えて行くはずですので、熱溶解積層式3Dプリンタ以上に様々な材料の研究をして欲しいですね。

    まとめ

    熱溶解積層式3Dプリンタ で充分に満足している、とは書きましたが、やはり色んな選択肢が欲しいのが本音です。

    ただ、その場合でも「熱溶解積層式3Dプリンタよりも明らかに優れている点」が多くないと躊躇してしまいますよね。決して安い買い物ではありませんし。

    私個人としては、来年中には光造形式3Dプリンタを手に入れたいなと思っております。

  • BS01 造形物(ABS):Hanako

    BS01 造形物(ABS):Hanako

    Shade3D の無料配布フィギュアデータを造形

    http://shade3d.jp/data/3dprinter.html

    Simplify3D__Licensed_to_Isamu_Kasuya_

    白のABS、造形温度225度、大きさ0.8倍、積層ピッチ 0.3mm、で BS01 にて造形。

    スライサーは Simplify3D です。

    造形結果

    サポートとブリムが付いた状態がこちらです。

    写真 2014-12-25 0 15 51

    写真 2014-12-25 0 16 33

    積層ピッチが 0.3mm なので、顔の部分は荒いですがほぼ正確に造形できていると思います。

    写真 2014-12-25 0 16 55

    IMG_0402

    本来のデータよりも小さく造形した(等倍だと BS01 のベッドに乗り切らない)ので、指の部分の細さが心配でした。ブリムを外す時に折れそうな感じ。

    IMG_0403

    ブリムとサポートを外してみた結果がこちら。

    IMG_0404

    指は折れませんでした。ホッ。

    これをパテなどで修正すれば、フィギュアの素体としては必要充分な程度まで来ていると思います。

    今回は積層ピッチ 0.3mm でしたので、また積層ピッチを小さくした際にはこのページで更新したいと思います。

  • 相変わらず「ゲッコー・アンド・カンパニー」がやらかしている件について

    相変わらず「ゲッコー・アンド・カンパニー」がやらかしている件について

    以前から当サイトでも何度か取り上げている 3Dスキャナ「Matter and Form Scanner」ですが、私自身は海外の公式サイトから注文し、今年の8月に手に入れました。

    ところが、並行輸入業者を謳う「ゲッコー・アンド・カンパニー」に注文した人に届いていない、という状況が起こっているようです。

    私自身は「ゲッコー・アンド・カンパニー」で注文したわけではないので詳細は不明なのですが、当ブログには検索サイトから「Matter ゲッコー 届かない」という検索ワードで辿り着く人が少なくないのです。少なくないというかむしろ多いのです。

    以前からあまりいい噂を聞いていなかったので「あー、届いていないんだなぁ」という認識だったのですが・・・Twitter でこんなツイートを見かけました。

    またやらかしていたのか・・・という気持ちです。

    以前から「Google Glass の並行輸入」というそもそも本国でも手にはいらないものをどうやって輸入するんだという話を知ってから要注意業者だったのですが、「Buccaneer 3D printer」に関してもやらかしていた模様。そもそも kickstarter での出資により手に入れられるものを並行輸入する、というのがよくわからないのですが、これに関して詳細を報告されているブログがありました。

    ゲッコー&カンパニー発注 バッカニア3Dプリンタ 突然の入荷中止 [追記アリ・2] – smogbom

    要約すると、

    • ゲッコー・アンド・カンパニー「Buccaneer 3D printer を手に入れることができなくなった。返金はできないからサイトから代わりの機種を選んで。足りない金額はさらに振り込んで。」
    • ブログ主「返金求めます。」
    • ブログ主、消費者センターに相談
    • ゲッコー・アンド・カンパニー「代案:アマゾンの商品など、何でもいいので代替品としないか? 食品等で分割しても良い。返金の場合:違約金として40%いだだきます。」

    すごい。Amazon で代替品って発想がすごい。しかも違約金の話なんて契約時には一切ないのに違約金とか言い出すあたりがすごい。契約不履行って言葉が霞んで見えます。

    ともかく、さすがにもう騙される人は居ないと思いますが、3Dプリンタブームに乗っかってこういうことをする会社もいるから気をつけてね、というお話でした。

  • MyMiniFactory のサイトが BS01 でおなじみのボンサイラボにより日本語ローカライズされたよ

    MyMiniFactory のサイトが BS01 でおなじみのボンサイラボにより日本語ローカライズされたよ

    3Dデータ販売・プリント出力サイトである MyMiniFactory が My Mini Factory3.0 としてリニューアル。

    MyMiniFactory.com

    日本語ページはボンサイラボによって日本語ローカライズもされ、トップページの更新やダウンロードフリー、クリエイターとのコラボレーションなど新しい機能が追加されたとのこと。

    まだ一部のページが日本語化されていませんが、これまでよりも取っ付き易くなったとは思います。特に FAQ などは早めに日本語化したほうがいいかも。

    日本では DMM.make が頑張っていますが、海外の有名なサービスが日本語化されることは選択肢が増えて良いですよね。

  • 「世界初」を謳う3Dプリント戦車キットのクオリティがヤバい

    「世界初」を謳う3Dプリント戦車キットのクオリティがヤバい

    私はミリタリー好き、というわけではないので、詳しくはわからないのですが、「世界初の3Dプリントされた戦車のキット」が想像以上のクオリティなのでご紹介。

    3Dプリントされた戦車のキットはフランスの軽戦車

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    オチキス H35(Hotchkiss H39)は第二次世界大戦前に開発されたフランスの軽戦車。名前からピンときた方もいらっしゃるかと思いますが、フランスの武器製造メーカーであるオチキス社は文具の『ホッチキス』を開発したメーカーとしても有名です。

    プラモデルの世界は詳しくないのですが、既存のプラモデルのキットとしても何度か発売されていると聞いています。

    3Dデータとしての販売ではなく Shapeways 経由でのプリント発注

    ETS-35 by ETS35 on Shapeways

    Shapeways は 3Dデータを販売するサイトではなく、3Dプリントの出力サービス。3Dデータのマーケットプレイスサービスも兼ねており、ユーザーは自作の 3Dデータに値段をつけてアップロードでき、ほかのユーザーは代金を支払ってその商品の3Dプリントを発注することができます。

    出力されたパーツはやはりというか予想以上のクオリティ

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    Shapeways の 3Dプリントサービスのクオリティが高いこともあり、出力されたパーツはとても精巧で、通常のプラモデルの射出成形では難しい形状も再現しているため、ミリタリーマニアの方も納得のクオリティではないでしょうか。

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    このトラック部分などはまさに 3Dプリントの特性が生かされたものではないでしょうか。これがひとつのパーツとして出力されるので、組み立ても通常のプラモデルよりも組み立て易いかもしれません。

    お値段は高め?

    お値段としては一般人の感覚としては高めかもしれません。

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    例えばこの「サスペンションパーツのセット」の値段は 37ドル。

    これを高いと思うか安いと思うかは個人差があると思いますが、これだけのハイクオリティならば、マニアの方は躊躇なく注文したくなるのではないでしょうか?

    最初にも書きましたが、私はミリタリーマニアでもプラモデラーありませんので、できればお好きな方に感想をお聞きしたく。