とある Facebook コミュニティで投稿されていた造形サンプルが凄かったので、思わず反応したら先方から「3Dプリンターで超有名な歯医者さんですね!」とお返事頂き、ありがたいことに造形サンプルを送って頂けることになりました。
そして頂いた造形サンプルを実際に見た時の私の気持ちがこちらになります。

©東映
海の向こうから夜明けとともに新時代がやってきた予感がしました。
送って頂いた歯列模型造形物

改めて実物を拝見して思わず「マジか・・・」と声を漏らしました。
熱積層方式の3Dプリンタで歯の模型を造形してみたことのある人(少数派?)ならわかるかと思いますが、この歯の表面の溝部分を造形するのってすっごく難しいんです。歯の表面はハッキリと山と谷に分かれていて、その谷に相当する溝の部分が結構深いんです。

これまで光造形法式の3Dプリンタでしかこの溝をきちんと造形できたものを見たことなかったのですが、個人向けの熱積層方式3Dプリンタとしてここまでの造形物を見たのは初めての経験でした。

拡大してもこの通り。はっきりと山と谷が造形できています。
しかもこれで「ABSでの設定値を確かめるための試験造形」だそうなので、さらに綺麗に造形できるとのこと。マジか。
自分が造形した歯列模型と比べてみる
3Dモデルは別のものですが、自分が造形した歯列模型と比べてみました。

自分が造形したものが上。積層ピッチ 0.1 mm で造形していますが、溝はハッキリしていません。表面がツルツルしているのはコート剤を塗っているからです。元々の3Dモデルデータにはもっときちんと溝がありましたので、再現は出来ていないことになります。
対する下の頂いた造形物は積層ピッチ 0.05 mm。いやなんかもう凄い。
他の造形サンプルも凄い
その他にもいくつか造形サンプルを頂いたのですが、これもまた凄かった。

口ほっそい!

途中で何処かが一部でも繋がってしまっているかも・・・と思って名刺を挟んでみたら綺麗にスッ・・・と入ったので XY軸の動きが凄く正確なんだと思います。
その3Dプリンタの名は
Qholia(クホリア)。
Qholia(クホリア)。
大事なことなので二回言いました。
で、ややこしいんですが、表記は「クホリア」で読み方は「くおりあ」だそうです。何故ってそりゃ大人の事情だよ!わかれよ!
現在はまだ量産体制に入っておらず、注文してもすぐに手元に来る状態ではないようですが、購入はできるようです。
この3Dプリンタの特徴
Z軸が強固かつ微細
造形ベースを4本柱(シャフト)でガイド、振動の影響を受けにくい構造。 送りにM5切削ねじを採用。ベース重心をあえて細いねじで引きあげ、偏心ブレとバックラッシを低減。螺旋回転式エクストルーダー
軽量ヘッドで慣性を激減しつつ、強力モーターで近距離からフィラメント供給。部材を本体で直接位置決め固定
国内でレーザーカット、曲げ加工した本体に部品を直接固定。位置関係誤差が極小。軽量強固な本体
板金筐体とZ軸、Y軸が互いに支え合う構造。揺れが部品の位置関係に影響せず、高速造形可能。詰まらないノズル
0.2mm径でも数十時間連続造形実績あり。押し出し圧が低く、詰まらないノズル。モーターの適切な使い分け
X軸は軽量モーター、Y軸、Z軸はダブルモーター、押し出しは強力モーター。仕組みが分かるホワイトボックス
ノズル交換、調整、メンテナンスが分かりやすく簡単。材料、ソフトの制限なし。
公式より。今では意味がわかりますが、3Dプリンタを初めて手に入れた頃は何を言っているかわからなかったと思います(^_^;) わかりやすくまとめると「よくある個人向け3Dプリンタで言われる不満点をどんどん解消した」感じ。
よくあるメーカー指定のフィラメントを使う必要もなく、専用のソフトウェアを使う必要もありません。ただ、それは同時に「適正な設定値を自分で探さなければならない」ということでもあります。
例えば頂いたサンプルもあらを探すとこういう部分もありました。

ダマになっている部分がありますね。
これは「ABSでの設定値を確かめるための試験造形」と仰っていたので、おそらく反りが発生してノズル先端とぶつかってこのようなダマが発生したのかな・・・と想像しました。
このように適正な設定値を想像して探すのを楽しい、と思える人に応えてくれる性能を備えていると思いますし、そうでなくても適正な設定値を公開する人が出てくるでしょう。今は、そういう時代、なのですから。
まとめ
すごく欲しいけどすごく我慢しているので誰か代わりに実験台になってください(ぇ
こちらからは以上です。
